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銀の鈴社は、〈花や動物、子供たちがすくすく育つこと〉を願って活動しています

木の心

今月の生け花のお花は、菖蒲と鳴子ゆり・ベルてっせんと日向みずきでした。
お花の先生のお話から、心に沁みたひとつを・・・・
先生のお宅の純日本庭園には、今何種類かのかわいいモミジの木の芽ぶき、「まだ活けるには水揚げの力が弱いので、このかわいい姿はこうして眺めるだけ。木の力といえばいつだったか夏椿=シャラの木に珍しくたくさんの花が咲いたので喜んでいたら、庭師さんが{弱っているのですよ、木は命をつなぐために弱ったときは精いっぱいの力で花をつけるのです}って。自然界の神秘に改めて畏敬の心でジンとしました。」
野の花に向き合って、静かに絵筆をはしらせているとき、きまって訪れる小さなむしたち、でんでんむしやかまきりの赤ちゃん、蜂や蝶・・・最近の私のスケッチ帳にはお花といっしょに小さな命が仲間入りしています。
自然界の一員として、私自身も共通の自然の恵みの中にいるひとときを実感するのですが、草木の命をつなぐことの計り知れない努力を、このお話で少し垣間見た気がしました。

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