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銀の鈴社は、〈花や動物、子供たちがすくすく育つこと〉を願って活動しています

2011年 万葉野の花カレンダー製作メモ  阿見みどり

美しい日本の12か月
カレンダー製作時、いつも日本に生まれてよかったーとつぶやいてしまいます。
四季折々、月づきの自然の表情。私がテーマとする万葉時代の野の花たちは、今も身近なところに姿を見せて季節を知らせてくれます。
銀の鈴ギャラリーを訪れてくださった緑ゆうこさんの著書「植物になって人間をながめてみると」は、軽妙なタッチで楽しく、読み進めるおすすめの本です。(紀伊国屋書店刊)
  食物連鎖の頂点にたつ人間は、光合成によって連鎖の底を支える植物  を、衣食住すべてに利用しながら生きてきた。でもそれは、植物からすれ ば逆さまかも知れない。光合成をやれない人間は、太陽を食べて成長する 日光食の植物を利用できるほど偉くはないのだ。
  植物になったつもりで世界を眺めてみる。すると植物のために働き過ぎ て、土壌を滅ぼし、水や窒素の循環を狂わせ、地上の光合成の許容範囲を 超えて拡大しすぎてしまった人間の姿が見えてくる。・・・
 草花の好きな著者の草花の目線からこそ見えてくる私たちの生き方に、ページを繰るごとに、ハッとしてしまいます。
 私は可憐な花、たくましい花、と短絡的にしか対してこなかったことにあらためて気づきました。
 宇宙から元気に帰った野口さんのひとこと、「地球の匂い」があたりまえになっていることに。
 

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