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銀の鈴社は、〈花や動物、子供たちがすくすく育つこと〉を願って活動しています

『負げねっちゃ』の旅立ち◯西野真由美

手のひらサイズの小さな句集『負げねっちゃ』
大震災五七五の句集というサブタイトルのように、想いを五七五にして、いつもの言葉で吐き出した句集。
方言で詠まれた句たちは、読むものに明日へ向かう勇気をくれる句集でもあります。
宮城県名取市の方言を語り残そう会の方々が、避難所の方々とともにつくったこの句集には、苦難の日々と、そこから立ち上がろうとする人々の気概がぎっしりと詰まっています。
今まで、絵本や詩集、童話などの自社の本や、みなさまからお届けいただいた手づくりバッグなどを、被災地へお贈りしてきました。
クレヨンハウスの落合恵子さんのHUG & READへも、銀の鈴社の本たちをお贈りしました。
クレヨンハウスさんとは、かつてCBLの会で長くご一緒に活動した版元同士でもあります。
そのHUG & READも、活動を終了しました。
http://hugread.blogspot.jp/p/blog-page_14.html?m=1
被災地の書店の復興を阻害しないだろうか、というご指摘は看過できません。
『負げねっちゃ』は、印刷製本を被災地でつくった句集です。
長年お世話になっている印刷所さんではなく、被災地でつくっていただくことが被災地の産業支援の一歩になると始めました。
小さな銀の鈴社がはじめた小さな一歩。
その『負げねっちゃ』、今日までに以下の各紙でご紹介いただいています。
朝日新聞、読売新聞、毎日新聞、日本経済新聞、東京新聞、神奈川新聞、図書新聞、新文化通信、鎌倉朝日新聞、タウンニュース、鎌倉ケーブルテレビなど。(順不同)
銀の鈴ギャラリーでの展示会は今月末まで。
展示された句に見入りながら嗚咽する方や、三日間連続で来られた方など。
三日間連続で来られた方は、リュックを背負った初老の男性。
初日に買ったご自分用の本を見た友人から頼まれたと、二日目。
三日目は、違う友人を伴ってまたご購入くださいました。
句の展示は今月末までですが、本は奥のミニライブラリーでいつでもご購入いただけます。(水曜定休)
西野真由美

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