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銀の鈴社は、〈花や動物、子供たちがすくすく育つこと〉を願って活動しています

掌の本アンソロジー◯西野真由美

文庫本半分の、手のひらサイズのお洒落な詩集ができました。
テーマ別の詩を公募したアンソロジー。
第1回のテーマは4つ。
ありがとうの詩1
いのちの詩1
こころの詩1
しぜんの詩1
見開きで1篇の詩篇は、子どもから大人までを対象にしたフリガナつき。
銀の鈴ギャラリーでは、ただいま「掌の本 刊行記念展」を開催中です。
一昨日のことです。
自転車を停めて、しばらく窓越しにギャラリーを凝視してからご来場になった女性がありました。
展示されている詩篇や本をゆっくりご覧になり、『ありがとうの詩1』2冊と『渋沢栄一のこころざし』をお求めくださいました。
その方はなんと、渋沢栄一さんの玄孫(やしゃご、ひ孫の子ども)だそう。
90を越えたひ孫のお母様をこの一月に見送られたそうで、掲示している『ありがとうの詩1』収載作品(三好清子「ことばは魔法」)に釘付けになって、と。
クリスチャンだったお母様は、ご葬儀でのメッセージにも「ありがとう」を選ばれ、よく「ありがとう」を口にされたそうです。
最期の数年は寝たきりで、
「退屈じゃない?」と聞いたら、
「退屈であるはずがないでしょう。
だって私、考えることができるんですもの」
と即答されたと。
渋沢家伝来の伸びやかな教育方針のもとで、豊かな子ども時代を過ごされたお母様は、よく子どもの頃を思い出されては楽しんでおられたそうです。
豊かな子ども時代の大切さを語り合いながら、ご両親の介護に東京から何年も毎日のように鎌倉へ通ったというその方は、でも、とても楽しい毎日でした、と。
後光がさしているかのようなその方の柔らかな微笑みに包まれて、幸せのお裾分けに涙ぐみながらお見送りをしている私でした。
<追記>
掌の本アンソロジーの、第2回募集要項ができました。
ご希望の方は、銀の鈴社までご連絡くださいませ。
投稿規約などを郵送させていただきます。
西野真由美

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