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銀の鈴社は、〈花や動物、子供たちがすくすく育つこと〉を願って活動しています

迎春◯西野真由美

あけましておめでとうございます。
昨年は、新渡戸稲造の生誕150年。
そして今年は、没後60年。
昨秋9月に刊行した『新渡戸稲造ものがたり』、おかげさまで年末に重版となりました。
「我、太平洋の橋とならん」
真の国際人、新渡戸稲造の生き方は、未来を担う子どもたちにこそ伝えたい。
そして今年は、新美南吉生誕100年。
新美南吉や浜田広介のあたたかく美しい日本語。
刺激的な擬音が連なるカタカナ言葉が飛び交っている今。
しなやかな強さを秘める、やわらかな平仮名のような言葉で包まれたなら、今の状況も少しずつかわっていけるのではないでしょうか。
かつてある学者さんから、「あの男は、志賀(志賀直哉)のような文を書く」というお話をうかがいました。
その方は志賀直哉の文章に心酔し、志賀作品を書写しまくったので、志賀の文体がすっかり染み込んだのだ、と。
まなぶはまねぶ。
今年も、まなびまねぶべき規範となるような、そして何より、読む人の心の鈴をチリンと鳴らせるような本を刊行して参ります。
電子書籍も、いよいよ本格的に始動しました。
本年もどうぞよろしくお願い申しあげます。
西野真由美

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