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銀の鈴社は、〈花や動物、子供たちがすくすく育つこと〉を願って活動しています

編集日記 その後  柴崎俊子

去年 児童文化功労賞を頂き その祝賀の引き出物にと急遽 掌の本にまとめた1冊『思い出の編集日記』は その後思いがけない反響を伝えてくれます。
昨日は 同窓の方の本の虫のご主人が・・・  『驚きました。今自分は 高村光太郎が大好きでつぎつぎ古書店で貴重な本をあさっていますが、光太郎の文献に決まって出てくる 北川太一という方と 一緒に写真に写っていますねー』
『高村光太郎の人間と藝術』という大著を編集するにあたり 最新の情報を入れたくて企画した『人間 光太郎を語る』の座談会の取材記事を目にとめてくださったのでした。
私としては 草野心平先生と神保光太郎先生と親しくお話し出来たことがうれしくて 当時からこつこつと真面目に文献をまとめておられた北川先生のことを 迂闊に過ごしておりました。
いつも 気さくに快く社にとんで来てくださるかたで つい甘えていたのだと過ぎた今 感づきました。どうしていらっしゃるかしら。
私の30代は 怖いもの知らずでこの『人間と藝術』は 川端康成 長塚節 高村光太郎と仕上げ
その勢いで 『上田敏全集』『アララギの復刻』『心の花の復刻』とひた走りでした。 ずいぶん大きなチャレンジをしたと なつかしくなりました。
編集の仕事で評価を頂き もう思い残すことはないといいたいのですが まだ体力はもちそうだし次世代のスタッフに ていねいな引き継ぎもきちんとしたいと己を奮い立たせて励んでいます。どうぞよろしくお願いします。

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