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銀の鈴社は、〈花や動物、子供たちがすくすく育つこと〉を願って活動しています

ジュニアノンフィクション 近刊『田中舘愛橘ものがたり』いよいよ大詰め

2016年2月末 刊行予定でフィニッシュの編集中です。
著者 松浦明氏は 曽祖父の生涯をなぞりながら、ときに感無量、ときにあまりの体当たり目一杯の人生模様に圧倒されてため息の連続。
膨大な足跡の中から、ジュニアにもこれだけは伝えたいという思いで、ていねいにほとんどが書き下ろし原稿です。
明治魂とはよく言ったもので、一人の人間に 健康と才能と情熱と時代の要請、責任感が重なった時これほどの快挙がなせるのだと、大きな業績を実感します。
江戸から明治の初期 開国により西洋文明の遅れに気づいた知識人たちの気迫は、想像を絶するレベルです。
東北訛りの田中博士は、政府から要請される矢継ぎ早な数々の国際会議に出席、その数はなんと68回に及びます。
「地球を2度駆け巡る第2の月」と称されたのもうなずけます。
キューリー夫人やアインシュタインとも同席しました。
シベリア鉄道をコトコトと何日もかけて、車中が書斎のような状況です。
交通手段や言語の普及など、便利な今の研究環境から考えると、不可能という言葉が許されない感じです。
今、放送中の朝の連続ドラマ「あさがきた」と同時代を駆け抜けた人です。
その人たちの共通の精神、愛国心は一様に本気、体当たり、情熱の火花を伝えてくれます。
現代という平和な時代 その礎石を造ってくれた人々の想いを子どもたちに伝えたいと思います。
編集長 柴崎俊子

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