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銀の鈴社は、〈花や動物、子供たちがすくすく育つこと〉を願って活動しています

終戦記念日に思う

終戦記念日の日。暑い夏の思い出です。
私は国民学校2年生。東京の自由が丘から有明海の離れ小島に疎開しました。この日 おとなたちが皆 平伏して泣いていました。戦争に敗けたことが、明日からの生活にどのように変わるのか、何もわからず過ごしていました。
数ヶ月後、戦死の通知があったはずの父が突然現れました。私たち兄弟はキャアキャア喜びました。
母が怖い顔をして「静かに!よそのうちはまだ帰ってないのです。」私たちは 悪いことを隠しているような生活を強いられて過ごしました。
非日常の毎日は、暑さの奥に閉じ込められて、毎年胸傷む思い出のシーンがめくりめくのです。 阿見みどり

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