万葉野の花庵
銀の鈴社は35年。秋に35歳になる孫の大介が社長にと新たなステップの記念の年のスタートです。
荒波に揉まれて否応なく移転、何回だったか。銀座並木町の移転は都市計画のため。
鎌倉に落ち着いたのは10年前。通勤時間と労力のロスに目覚めて、食住接近。
やっと賃貸家賃から脱出して2021年1月15日、最終の覚悟で古民家に。
そして、この万葉野の花庵。
裏山の竹林、ワビスケ椿、美しいモミジ、銀杏。シンボルツリーの美しい立ち姿は落羽松の大木。
古風な庭は、南向き。
主のような梅の木は、スカスカに空洞化した幹ながら風情ある立ち姿で寒空の中、大ぶりの白梅を元気に花咲かせてくれています。
今朝、梅の木の根元に金色の福寿草が1.2.3.〜7つもかおを出してます。さすが、前の住民は魯山人を愛し、風流を好むお茶人だった由。
去年ここを見にきた時はジャングルのように荒れ果てて、身震いを感じたことが嘘のようです。半年がかりでの職人さん達の手入れに応えるように、そこここが静かに蘇り、住んでいた人の息遣いまで湧き上がるのを感じます。大丈夫!お花たちもこの家も大切にします。不思議な花の縁を感じて安堵の迎春です。