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銀の鈴社は、〈花や動物、子供たちがすくすく育つこと〉を願って活動しています

鎌倉中央ロータリークラブの卓話◯西野真由美の社長ブログ

鎌倉中央ロータリークラブへ伺いました。
お集まりのみなさんへお話をと、昨年末からいただいていたご依頼でした。
持ち時間は30分。
当初は、なぞなぞポエムを考えていました。
けれども、聞き手はみなさん鎌倉の方々。
ここはやはり、『源氏物語と鎌倉』をメインにと切り替えました。
鎌倉とは無縁に思われる、源氏物語や万葉集。
織田百合子さんの十年の研究を、付け焼刃の最短バージョンで、どこまでお伝えできるのか。
もう、ええいままよ、と話しはじめたのですが、みなさん、とても熱心に、資料を確認しながら聴いてくださいました。
そうして最後にはちょっと欲張って、なぞなぞポエムまで少しご披露してしまったのでした。
社会奉仕の精神にあふれる方々は、勉強熱心な方々でもあるんだと再認識した一日でした。
西野真由美

頼朝の墓、壊される◯西野真由美の社長ブログ

昨日、頼朝さんのお墓や、白旗神社さんの狛犬が壊されたそうです。
銀の鈴社のすぐ近く。
道理で、昨日はやたらにパトカーが行き交っていて、どうしたのかな? と思ってはいました。
でも、包丁を持った犯人が、すぐ近くにまで来たなんて。
鶴岡八幡宮で取り押さえられたそうですが、世界遺産にも関わる場所だけに、商店会でも心配の声がしきりです。
西野真由美

『瀬戸のわん船』◯西野真由美の社長ブログ

盛重ふみこさんの『瀬戸のわん船』ができました。
前作『神宿る島』は、伊予の国や瀬戸内海を舞台に繰り広げられる古代の長編ファンタジーでした。
今度の『瀬戸のわん船』(吉野晃希男絵)には、「瀬戸のわん船」と「かなしき兄妹」の2篇を収めてられています。
タイトル作品「瀬戸のわん船」は、江戸時代の船乗りの若者、茂太が主人公。
金毘羅さんの祭で、ヤクザ者に絡まれている娘を助けた茂太。
そのるいを、いつかは嫁にもらいたいと、一途に仕事に励む茂太。
複雑な潮流と、島やはえ(岩礁)が多い難しい瀬戸内海。
まもなく帰港と心浮き立つ船を、突然立ち込めた深い霧が覆い、海坊主の化け物が襲いかかるが、茂太の度胸と機転で難を逃れる。
金毘羅さんの祭や富くじなど、伊予ことばを散りばめながら、情景や風俗も細やかに描かれます。
祭のざわめきが印象的な、爽やかな短篇です。
ちなみに、瀬戸のわん船商法は、割賦販売の始まりだそうです。
もう一篇の「かなしき兄妹」は、古事記にある数行の記述をもとに書かれた中篇。
時代はグッと遡って、古代、上代の物語です。
同母の兄妹の、許されない恋。
衣服を通しても、その美しさが光のように突き抜ける、ソトオシノイラツメ(衣通郎姫)とも伝えられる妹ヒメ(大郎女オオイラツメ)と、凛々しく才知に長けたヒツギノミコ(皇太子)との悲恋。
古代であっても、道を外れた恋は、許されるものではなかったのです。
手を取り合って山の中へと消えていく二人に、静かに雪が降りかかります。
江戸時代や古代を描く物語から、時をこえた歴史の世界が、人々の暮らしを纏ってイキイキと見えてくる作品です。
西野真由美

JCN鎌倉に織田百合子さんが出演◯西野真由美の社長ブログ

JCN鎌倉(鎌倉ケーブルテレビ)、本日10日の7DAYSデイリーに、織田百合子さんが出演します。
昨年末刊行した彼女の著作『源氏物語と鎌倉』について、鎌倉、逗子地域で放映されるケーブルテレビで、取り上げていただけることになったのです。
源氏物語や万葉集。
鎌倉とは無縁に思える源氏物語と万葉集ですが、今の世に伝えのこされているのは、光行や親行親子、仙覚の業績が多大なこと。
金沢文庫と称名寺、そして妙本寺が、重要な舞台となっていたこと。
織田百合子さんは、十年の歳月を費やして、河内本源氏物語と万葉集の写本、お揃いの表装の意味を、歴史家と写真家の視点、作家の想像力と筆力で、丹念に解き明かしました。
そして常々、鎌倉の方たちに、このことを知っていただきたいと仰っていたのです。
現在、銀の鈴ギャラリーで開催中の刊行記念写真展も、そのため。
新しい鎌倉の文学散歩も提案したいという織田百合子さんの想いが、今日の番組出演で、また波紋となって広がりますよう。
仙覚さんと万葉集をこよなく愛した祖父とに導かれて鎌倉にきたようにも思う銀の鈴社も、『源氏物語と鎌倉』とともに、波紋が広がるよう、これからも努めていきたいと思っております。
西野真由美

高橋孝治詩集『空の道 心の道』◯西野真由美の社長ブログ

ジュニアポエムNO.220『空の道 心の道』高橋孝治詩集のご紹介です。
48年という長い時を教職に捧げ、ガリ版印刷での児童、生徒の文集、詩集制作に粉骨してこられた高橋先生の、処女詩集です。
千葉の大地からたちのぼる土の香り、落花生畑を吹き渡る風の音が感じられる詩集です。
あなたの目の奥は
歴史のスクリーン
で始まる「はにわ」。
心の目
心の耳
もっと澄んできたら
きっと
あなたの声が
聞こえてきますね
埴輪の目に映る歴史を感じ
心の目と耳を澄ませて
対峙するひととき。
静謐な心地良い時間の流れを感じる作品です。
なかでも、巻末に収録した「うね」は、かつて『子どものための少年詩集2010』で、私も一票を投じた作品です。
これほどまでにていねいな
たがやしが
自然にとけこんでいる
人間の営み、自然との共生。
温もりさえ感じさせる雄大で美しい世界が、詩作品となっています。
高見八重子さんの絵も、柔らかでリズミカルに作品を彩ります。
空を仰ぎ見ながら、深呼吸をしたような読後感に包まれる詩集の誕生です。
西野真由美

『君の声が聞こえる』読売新聞夕刊(全国版)での紹介と受賞〇西野真由美の社長ブログ

新谷亜貴子さんの処女小説『君の声が聞こえる』に、吉報が続々です。
先週末の1月28日(土)の読売新聞夕刊(全国版)で、カラーで紹介していただきました。
ご担当の素敵な女性が、こんな純愛小説をティーンにもぜひ読んでもらいたいと、ご紹介くださったのです。
全国版でのカラー記事。
なんともラッキーなスタートです。
そしてもうひとつ。
佐世保文学賞の奨励賞受賞が決まりました。
本日、記者発表のほやほやニュースです。
新谷さん、おめでとう!
西野真由美

お話会:写真でたどる文学散歩「万葉集と源氏物語の鎌倉」◯西野真由美の社長ブログ

昨日、織田 百合子さんのお話会が銀の鈴サロンでおこなわれました。
「万葉集」や「源氏物語」、「徒然草」や「とはずがたり」などなど。
かつて義務教育で習った古典文学の数々と鎌倉とのゆかりを、資料をまじえてゆったりお話していただきました。
最後に、参加者全員で自己紹介と一言感想を話しました。
香道を嗜んでおられる方や、桜の木からたどるお話をされた方など。
織田百合子さんが、歴史や写真家、作家などさまざまな視点からたどることで、鎌倉の知られていなかった役割が見えてきたように、新たな可能性も感じるディスカッションとなりました。
途中からは、鎌倉ケーブルテレビの取材も入りました。
火曜日からのニュースで紹介されるそうです。
鎌倉文学館の学芸員、小田島さんも、来客の合間をぬって駆けつけてくださって、ありがたく嬉しいひとときでした。
鎌倉にお住まいの方、遠方からお運びくださった方など、参加者のみなさんそれぞれに、新たな鎌倉の魅力を教えていただいたと喜んでいただきました。
鎌倉で生まれ育ったという方の、子どもの頃から今日のお話を知っていたなら、もっと違っていただろうに、という発言が、深く心に残りました。
さまざまな形で、織田さんの発見を伝えていかなければと、改めてその必要性と使命をも痛感しました。
『源氏物語と鎌倉』の刊行は、銀の鈴社が鎌倉へ移転したこととあわせて、光行さんや仙覚さんのお導きなのかもしれない、と、会を終えて、織田さんと話しあったことでした。
光行さんや仙覚さんの想いが、はるかな時を越えて私たちを結びつけている。
そう思えてならないご縁に、心から感謝の一日となりました。
西野真由美

『ひっこしはバスにのって』◯西野真由美の社長ブログ

大寒を過ぎ、豪雪や氷点下など、厳しい寒さが続きます。
でも、もうすぐ節分。
寒空にのばした枝先には、かたいつぼみが出番に備えています。
生命あふれる春は、また一番引越の多い時期。
できたての絵本、『ひっこしはバスにのって』(季巳明代 文・くぼたまなぶ絵)のご紹介です。
鹿児島の季巳さんと札幌のくぼたさん。
二人をつないだのは、銀の鈴社の編集長です。
子どもから大人まで、ほんわり心があたたまる、パイプオルガンのような絵本が誕生しました。
やわらかなリズムの無駄のない文章で、女の子の心の揺らぎと、バスに乗り合わせた見知らぬ女性とのあたたかなひとときの交流をえがきます。
主人公のミミは、生まれ育った大好きなひさしやまから、引越すことになったのです。
ゴトゴト揺れるバスの中で、疲れたお母さんは眠っています。
寂しさと不安を抱えて、バスに揺られるミミは、乗り合わせた見知らぬ女性とのふれあいから、新しい世界へ一歩を踏み出す、小さな勇気をもらいます。
路線バスも通らない田舎道を走るバス。
咲き始めたすむれやつくし、たんぽぽたちひとつひとつに、「バイバイ」を言ってきたミミ。
季巳明代さんの作品に、くぼたまなぶさんのほんわりとした絵が寄り添います。
ほわほわっとした湯気の中にいるような、温かな読後感に包まれる、ほのぼのとした絵本です。
じつはこの作品、かつて「ほのぼの童話」で入選となったものがたりです。
初めて原稿を読んだ時に、このお話は読んだことがある、と思ったのも当然です。
私はかつて、「ほのぼの童話」の審査員でした。
私の担当は児童の部でしたが、一般の部も入選作品は全部読んでいたので、記憶に残っていたのです。
絵本となってうまれかわった『ひっこしはバスにのって』。
あなたの心を、きっとふんわりと包んでくれることでしょう。
西野真由美

電子出版契約◯西野真由美の社長ブログ

2012年が始まりました。
今年は、銀の鈴社の電子出版元年です。
昨年末刊行の小説『君の声が聞こえる』新谷亜貴子著で、まずスタート準備を始めています。
そして、いよいよポエムをはじめとする他の本たちも。
昨年は、総務省主導の鎌倉市立図書館での電子図書館の実験に参加しました。
その実験にご協力くださった著者の方々に、まずは契約書をお送りしました。
そして今日。
朝から、問い合わせのお電話がいくつもかかってきます。
どなたもみなさん、私どもを信頼してくださっているのをヒシヒシと感じ、改めて身の引き締まる思いです。
先程、契約書の返信第一便が届きました。
谷川俊太郎さんです。
素早い対応とご信頼に、ジーンとしてしまいました。
雪の朝で始まった今日。
冷たい空気も、清々しく
胸にしみていきます。
電子書籍に対して、やはり紙の本、という感情は、もちろん私たちも同じです。
でも、電子化によって、例えば画面の文字サイズが調整できて、弱視の方にも読んでいただくことが可能になります。
まず電子書籍で読んでみて、やっぱり紙の本もほしいと望んでくれる方もいるでしょう。
そんな本は、きっと大切な一冊として、本棚に収まるのではないでしょうか。
「娘が、図書館で同じ本を何度も借りてくるので、誕生日にプレゼントしたいのです」
そんな電話をいただいて、お送りする本たち。
電子化で、また新しい出会いが生まれることでしょう。
西野真由美

中島あやこ詩集『駅伝競走』◯西野真由美の社長ブログ

中島あやこさんのジュニアポエム二作目は、『駅伝競走』(日向山寿十郎絵・ジュニアポエムNo.219)です。
日本発祥の競技、駅伝競走。
一人、黙々とゴールを目指して走り続けるマラソンは感動をよびますが、襷をつなぐ駅伝競走は、心ふるわす競技です。
前詩集『もうひとつの部屋』(ジュニアポエムNo.89)から十年余、満を時しての上梓です。
爽やかな本詩集には、少年の眼差しがあふれています。
単身赴任だったのでしょうか。
父との再会の詩や、ドイツ暮らしの詩が収められた第1章の
「トイレットおばさん」の最後はこんな一節。
ぼくは
きっかり
二十ペニヒの
おしっこを飛ばす
今はユーロになっているドイツ。
チップなどの文化の違いまでもえがく詩篇。
タイトル詩「駅伝競走」は、
人生の応援ポエムともいえる作品。
きみは ただ
自らの歩幅(ストライド)をたよりに
きみ自身を主張せよ
卒業や入学など
人生の岐路に立つ若者へのプレゼントにもぴったりの詩集です。
西野真由美

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