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銀の鈴社は、〈花や動物、子供たちがすくすく育つこと〉を願って活動しています

安曇野の絵本美術館&コテージ森のおうちへ行ってきました

安曇野にある、絵本美術館&コテージ森のおうちへ行ってきました。

http://www.morinoouchi.com/

現在、江口みつおき先生の展覧会を開催中です。

江口みつおき詩画集『風の伝言』原画展。2024年4月8日(月)まで。

江口先生の詩画集『風の伝言』の原画を中心に、絵本こねこの物語シリーズ(既刊4点)の原画など、大きな大きな作品から小品までが心地いい空間に展示されておりました。

階段を見上げると、『風の伝言』表紙の原画が、新しい世界への扉のように踊り場の正面に展示されており、その絵の下には大きくて艶やかな丸太が、さりげなく置かれたパネルとともに、どっしりと出迎えてくれました。

雪景色の中に佇む<森のおうち>には、静かに作品と語り合う時間が満ちていました。

館内の絵本書店<星めぐり>では絵本や絵本関連グッズも展示販売中で、たくさんの素敵な絵本とグッズを楽しく選べました。

併設のcaféポラーノで、香りのいい紅茶もいただき、宮沢賢治の大ファンという名誉館長の酒井倫子さんや館長で娘さんの原田さん、学芸員の米山さんとの和やかな会話で心身ともにほっこりあたたかくなりました。

同時開催では、豊福まきこ先生の『おくりもの』(BL出版)の原画も展示中。

こちらの世界も素敵でした。

素敵な雰囲気の森のおうちで、豊かな時間をいただきました。

いつのまにか

鈴をふりかたつむりのごと歩みゆくひとすじのみち銀の道

 月鈴

2024年、解釈学会の機関誌『解釈』は第70巻を迎えます。

『解釈』は、国語教育、国文学、国語学を学ぶ場として月刊で創刊。

祖父、山口正は、母が女子高生の時に始めたのでした。

それから紆余曲折を経て、月刊から隔月刊。そして来年からは年4回の刊行となります。

先日、読売新聞の<編集手帳>でご紹介をいただいた『子どものための少年詩集』が『現代少年詩集』として創刊されたのは1984年です。

年刊アンソロジーですので、気つけば2024年で40年になります。

無我夢中で歩んできましたが、振り返ればそこには確かにひとすじの銀の道が続いていると、改めて感じ入りました。

ある日の軽井沢で

ランチを予約しているレストランへ向かう軽井沢の駅前で、子どもの泣き声が聞こえてきました。

右手で泣きじゃくる女の子を、左手で弟らしき幼い男の子の手を引いて歩く母子でした。

女の子はとても悲しそうに、訴えるように泣きじゃくり、男の子はオモチャをしっかり抱き抱えながら、その右手をお母さんに委ねて歩いていました。

私がバッグからカルピスの小さなミントを手に近づくと、お母さんは女の子にごめんね、ごめんね、と言っています。

泣きじゃくる女の子と男の子に、手を出して、と声をかけて小さなカルピスミントをわけ、お母さんの掌にもお裾分けしました。

女の子のトーンが少し落ち着いたと思ったら、今度はお母さんが泣いてしまったのです。

私は思わず彼女の手を握り、

「大丈夫よ、がんばってね」

と声をかけて、仲間の待つレストランへ向かいました。

どんな事情かはわかりませんが、きっといつか、あんなこともあったねと、笑って思い出せる日がくるはずだから。

早足で歩く母子の後ろ姿を、そんなエールを込めて見送ったのでした。

西野真由美

日本児童文学者協会と日本児童文芸家協会の理事長対談が行われました!

713()、銀の鈴社のサロンにて、児童文学の主要2団体の理事長対談が行われました。

(一社)日本児童文学者協会(初代会長:小川未明)の藤田のぼる理事長と、(一社)日本児童文芸家協会(初代理事長、会長:浜田廣介)の山本省三理事長との対談です。

この対談は、前編と後編で、それぞれの機関誌に掲載されるという、児童文学の世界では、ある意味歴史的な対談となります。

対談の前編収載:『児童文芸』2023年冬号

対談の後編収載:『日本児童文学』202412月号

対談には両機関誌の編集長も臨席し、かなり長い時間、けれど和やかに行われておりました。

『日本児童文学』奥山恵編集長

『児童文芸』石川千穂子編集長

日本児童文学者協会事務局長の次良丸忍さんや、『児童文芸』のレイアウトデザインや写真をご担当されておられるおふたり、石川早希さん(サンライズガーデン)とカメラマンの落合健人さん(サンライズガーデン)もご一緒でした。

当日撮影してくださった落合健人さんの写真を、いくつかここにご紹介させていただきます。

なお、銀の鈴社がこの歴史的な対談会場にご指名いただいた理由としては、両団体の機関誌に深く関わった出版社は他にないから、とのことでした。

確かに銀の鈴社は、前身の教育出版センター時代も含めて、両機関誌にそれぞれ10年余、関わっておりました。

『日本児童文学』月刊誌の時代

発行:教育出版センター  編集:銀の鈴社

『児童文芸』隔月刊の時代

 発売:銀の鈴社

終了後の懇親会も、そのままサロンでささやかに設け、日影茶屋さんのお弁当と阿見みどり手作りのおつまみ、缶ビールで楽しいひとときを過ごしました。

藤田のぼる先生とゆっくりお酒を飲みながら歓談したのは、もしかしたら40年ぶりくらいになるかもしれません。

まだ大介(現、社長)が生まれる前のことですから。

そんなことを思っていたら、もうひとつのご縁を思い出しました。

日本児童文学者協会の元会長、古田足日先生のお父さま、古田拡先生は、祖父が創設した解釈学会の歴代顧問。

日本児童文芸家協会の元会長、村松定史先生のお父さま、村松定孝先生もまた、解釈学会の歴代顧問でした。

お二方とも『解釈』創刊時からの会員で、長くご支援をいただいておりました。

そして日本児童文芸家協会の元会長、福田清人先生もまた、解釈学会の歴代顧問でした。

昨秋から急遽解釈学会の事務局をお引き受けすることになりましたが、こんなところにもまたご縁が繋がっているんだと、時の流れに潜んでいるご縁について感じ入ったことでした。

銀の鈴社編集長:西野真由美

撮影:落合健人(サンライズガーデン)

アンガーマネジメント講習会

久し振りに、サロンでのイベントが復活しました。

528日の日曜日、アンガーマネジメント講習会が開催されました。

講師は山根美代子さん。

12名の受講生で、日曜日の午前中、充実した時間を共有しました。

怒りは防衛感情。

生きていくのに必要な感情ですけれど、不必要に怒りに身を任せるのは心身にとって良いこととは思えません。

これからの残りの人生を、より心地よく生きていくために。

今日の講習会は、私にとって佳き糧になりました。

山根美代子さん、そして強力な協力をしてくれた髙橋由美さん、ありがとうございました。

27回 三越左千夫少年詩賞受賞!

星野良一詩集『星の声、星の子へ』

星野良一さんの処女詩集『星の声、星の子へ』が第27回 三越左千夫少年詩賞を受賞しました!

今日、2023年5月26日は贈呈式でした。

写真は、日本児童文学者協会の藤田のぼる理事長から賞状をいただく星野良一さんと、藤田のぼる理事長から版元への感謝状をいただく西野大介代表。

大迫弘和詩集『ルリビタキ』出版記念 「詩とハープの夕べ」

本日、2023年4月29日、ジュニアポエムNo.306の大迫弘和詩集『』ルリビタキ』の出版記念会が東京の原宿にあるイタリアンレストランで開催されました。

大迫さんの詩の朗読とハープの演奏とを聴きながらいただくイタリアン。

ハープ演奏は、大迫さんの教え子でもある福井麻衣さん。

詩人自身による朗読は、目で追う世界とは異なる広がりを感じさせてくれます。

福井麻衣さんの演奏も心地よく、アラベスクや亜麻色の髪の乙女など、ハープの名曲が続きました。

大迫さんはこの4月から、私立海城中学高等学校の校長に就任されており、理事長からは、130年の歴史ある本校で、詩人の校長は初めてというご挨拶もありました。

絵を添えてくださった葉祥明さんからは、FAXのメッセージも届き、余韻を感じながら霧雨の中、家路へ向かいました。

自作詩を朗読する大迫弘和さんとハープを奏でる福井麻衣さん

今日もだれかのお誕生日◯西野真由美

く銀の鈴社の社屋、佐助庵屋根裏の無断下宿人に、今日のお昼、どうやら赤ちゃんが生まれたようです。
台湾リスです。
昨日からやけに騒々しかったのですが、今日はさらにボルテージが上がり、スタッフと天井を見上げながら仕事に励む午前中でした。
ちょうどお昼時でした。
騒々しく走り回る音がピタッと止まった途端、ネズミのような子猫のような、ミュウ、チゥという小さな声が聴こえました。
陣痛に耐えかねて、走り回っていたのかしら。
それとも、ハラハラしていたお父さんリスが、励ますように走っていたのかしら。
もう春ですね。
今日の雨は冷たかったけれど、また草木や花の芽がグンと伸びることでしょう。

昭和の日に◯西野真由美

『敗戦後の日本を慈悲と勇気で支えた人ースリランカのジャヤワルダナ大統領ー』
本書は、スリランカの元大統領、ジャヤワルダナ氏が、敗戦後のサンフランシスコ講和条約の際、分割統治に反対し、また賠償金請求を放棄すると演説されたことを中心に伝えています。
小学校高学年、中学生くらいから読みやすいように書かれています。
著者は、お父様の代よりスリランカへの援助を続けておられます。
ジャヤワルダナ氏の慈悲と勇気に感銘を受け、情熱を持って長くスリランカを支援されておられる著者の渾身の書です。
ジャヤワルダナ氏の慈悲と勇気ある演説が、日本の戦後処理の流れを大きく変え、分割統治を免れることに繋がりました。
この事実を知り、またジャヤワルダナ氏の慈悲に基づいた生き方を知ることは、明日を担う子どもたちの糧となることでしょう。
恥ずかしながら、野口芳宣先生の原稿を拝読するまで、私はジャヤワルダナ氏のことを存じ上げませんでした。
子どもはもちろんですが、大人にもぜひ読んでいただきたいと思います。
サンフランシスコ講和条約の際の会議等については、当時の日本語訳は同時通訳でもありわかりにくかったので、骨子を理解することを主眼として意訳していただきました。
文字も大きめなので、読みやすいと思います。
銀の鈴社は、花や動物、子どもたちがすくすくと育つ平和な世界を願って日々活動しております。
ジャヤワルダナ氏の慈悲と勇気を知っていただくのは、戦争のない平和な世界のための一歩かと、ご紹介させていただきます。
代表取締役 西野真由美

○。。○。。○花や動物、子どもたちがすくすく育つことを願って○。。○。。○
株式会社 銀の鈴社
 
〒248-0017
神奈川県鎌倉市佐助1-10-22
Tel:0467-61-1930 Fax:0467-61-1931
メールアドレス info@ginsuzu.com
ホームページ  http://www.ginsuzu.com
全国学校図書館協議会・学校図書館図書整備協会(SLBA)加盟出版社
●社名の由来●
「真実一路の旅なれど、真実鈴ふり思い出す」(北原白秋「巡礼」より)
世の中の複雑な現象や状況のなか、目標と夢を見失わないように、迷いがある時は心
に鈴をふって初心を思い出し「真実なるもの」を見極めながら、前に進んで行こう・・・という願いを込めて。
●銀の鈴社の定休日と営業時間のご案内●
定休日:毎週水曜・日曜・祝日(Faxとメールは受付可)
営業時間:10時~17時
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読みがたりの会 初日

ひな祭りの前日、暖かな日差しの中で、加藤圭子さんの読みがたりの会が佐助庵で開催されました。
『7番目の季節』刊行記念展でのイベントです。
佐助庵には、本書挿画の小野勝子さんによる繊細で伸びやかな銅版画もたくさん展示されています。
読みがたりや朗読はそれぞれ様々ですが、作者自身のはまた格別です。
佐助庵の囲炉裏の間では、スペースの都合で囲炉裏に蓋をしての開催。
狭いながらも椅子に腰掛けていただき、物語の世界を堪能していただきました。
鎌倉の谷戸の静けさの中で、満開の紅梅と緋寒桜の花吹雪を背景に聴く童話の世界。
読みがたりは明日まで。
明日、3/3土曜日は午後1時から。
入場無料ですが、お席がない場合がありますこと、ご了承くださいませ。

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