定例の野の花ツァー
今年は去年に引き続き好評だった奥志賀高原3泊4日
気候不順の合間 行動する時間帯はかろうじて晴れ間に恵まれ、さわやかな高原の空気にリフレッシュの日々でした。
今年は去年に引き続き好評だった奥志賀高原3泊4日
気候不順の合間 行動する時間帯はかろうじて晴れ間に恵まれ、さわやかな高原の空気にリフレッシュの日々でした。
日当たりと風通し満点の玄関前にホタルブクロのオーケストラ楽団のよう。おもいおもいに風に揺れて雨も楽しい、風もうれしい!斜め上から呼応するように鮮やかな青紫の大きな花冠のアジサイが、彩りを添えて。後ろの崖には紫やエンジ色のクレマチス。その前に大ぶりのカーラーが真っ白いポイント。
岩タバコはもうおわりを告げて、いよいよ雨に似合う灯籠のある風景です。
つゆのメッセンジャーのような美しい岩タバコがいっせいに花開きました。葉っぱのかたちがタバコの葉っぱに似ているからとこの名前、もう少し花に寄り添ったあでやかな名前がほしかった。万葉では山ちさは岩タバコかエゴの花かとまだ定説に至らない。
来年のカレンダーは山ちさにきめた。明日のスケッチが楽しみです。
翌日から1週間は聴き逃した配信 NHKラジオらじるらじる
加えて
阿見の近況とお知らせです。
☆毎日小学生新聞で毎月第一、第三月曜日 万葉の花のコーナーが始まりました。
☆阿見みどりと行く野の花ツアー いよいよ7月9日から12日 奥志賀高原 ご希望の方パンフお送りします。
☆秋の予定 万葉野の花水彩画展 11月3日から8日 鎌倉、妙本寺書院にて 絵巻万葉ものがたり 全四巻 完結発表と2023年万葉野の花カレンダー原画
春から夏への境い目のこの時期、紫陽花以外の花の姿が消えて。今、最後の力で風に揺れてるけなげな庭の花たち。
晩秋の種まきからゆっくりと、恥ずかしそうに芽を出して、寒さのなかを消え入りそうに小さな緑をのぞかせて、じっと春を待っていた花たちです。花の命は短すぎます。
きれいに整備した裏山の斜面は1ヶ月見ぬ間に、イタドリの群生! 庭師さんに申し訳ないあつかましさ。自然の息吹きと許容しましょう。
梅雨の終わりには待ちかねたように天に向かっていっせいに明かりをともすネムの花が楽しみです。
春蘭、ちごゆり、梅鉢草、ニリンソウ、すみれ、えびね、、、山野草のコーナーは地味ながら、見れどあかぬかも 味わい深い。
裏庭は私流の切り花用花壇。
矢車草、ネモフィラ、パンジー、チューリップ、アネモネ、シラーなど野放しスタイルで咲いています。
芽吹きの春は命の輝きを放って、地上のすべてに元気を振り撒いてくれます。青葉若葉も透明にキラキラ輝いて風に揺れてます。
日は朝(あした)
朝(あした)は七時
片岡に露みちて
揚雲雀(あげひばり)なのりいで
蝸牛(かたつむり)枝に這ひ
神、そらに知ろしめす
すべて世は事も無し
ブラウニング 上田敏訳 春の朝
思わず口ずさむリズムです。
絵巻万葉ものがたりの詞書
遣唐使からもたらされた漢字文化をいち早く天皇から庶民に至るまで、音訓読みを交えて日常生活の中に吸収していった万葉びとの叡智。大和魂を言葉の根っこに打ち込みながら、流れるような美しいリズムさえ生み出しています。
古今東西変わらない人の営みのなかで、脈々とその心は引き継がれて文学として、科学として、薬学、建築学、染色、、、とそれぞれの文化のルーツを知る原点となって「万葉集」は今に至っています。
天皇、公家、武士、庶民の飾らぬ気持ちが31文字に織り込まれているのです。
その歌のひとつひとつ、噛み締めるほどに万葉時代の空気が蘇って、親しみさえ感じます。
100首をテーマ別に選び並べることで万葉集の世界を散策しやすくすると、自ずから当時の人々の脈動がものがたりになりました。
この写真は、10年ほど経ちましょうか、浜北市万葉の森公園で浜北市主催での原画展の折、ちょうど万葉祭りと重なったときの孫の大介と舞です。
裏山の風景は春の宴会さながら、蝶と花吹雪が盛り上げて。ついこの間一面の蕗のとう摘みを楽しんで、季節は駆け足。万葉野の花庵は今朝山芍薬が開きました。ニリンソウの群れ、カタクリ、梅鉢草、春蘭、たちつぼすみれ、桜草、はねず、バイモ。玄関の石崖の芝桜と鉄線、雪柳。待ちに待った春です。