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銀の鈴社は、〈花や動物、子供たちがすくすく育つこと〉を願って活動しています

晩秋の万葉野の花庵

11月3日 祝日

快晴に誘われて、コロナからひとまず解き放された観光客が、門前を賑やかに行き交う風景。

このままこの平常が続きますように。

祈るのみ。

ふと見ると玄関前の灯籠横に、ツワブキのかたまりが色づいていい感じ。さっそくスケッチ。

高いところにぶら下がっていたかわいいカラスウリもいっしょに。

締め切りの12月のグリーティングカードのモデルに仕上げて、心地よい疲れ。

侘助椿や上品な絞り柄の椿も咲き始めて、秋から冬への風景のシンフォニー。

さぁ この気分に乗って今日も、描きかけの絵巻3巻の画。いよいよ一番好きな額田王の熟田津の歌の仕上げだ。折々に描いてきた下書きの中からどれを生かそうか、このわくわく感がうれしい。

自粛のときの思いがけない産物

日々静かに足元を見つめる時間が多いこの頃、ふと気づくと、デスクの上は自分史の原稿が、、、。

一年がかりでついに刷了紙をまえにして感無量。

著者は90歳。30年間、40数回のヨーロッパ旅行記。3冊目はすべての旅行をダイジェスト的に収載したい、おまかせしますとのご依頼でスタートした編集作業。丁寧な旅日記はどれも臨場感満載で、削除する難しさとの格闘でした。

もう一冊、編集を終えて同時に印刷待ち。やはり80代という。どちらも女性。

しつかりしたご指示で、お二人とも電話の声だけの接触ですが、その確かさが伝わってきました。

ハルピンからの引き揚げの思い出、人生の歩みの中で受けた、周りの人々への感謝、旧仮名混在の文章を整えながら、一番最初の読者として著者の息づかいをたどりました。

感じたことは命の重さ、尊さ、美しさ。

自伝 とは。

こし方をありのままたどり、己が反芻し、これからの人に伝え遺す。

遺産としての世界で一冊だけの神聖なミッション。

身をひきしめながら開く次なる原稿は、ドイツと日本の架け橋として受賞された実業家の、思い出の交友録。現役の著者は、ご多忙な生活で返事をいただくのも忘れた頃。焦らず、心合わせて伴走せねば。

あっ、昨日の電話は写真集をと。

人それぞれ、走り続けた中でのひと休み。その思いがけない名作の産物です。

本という著者の分身のお産に携わる産婆役は、今日も元気です。

おかげさまです。

万葉野の花庵の秋景色

台風一過の朝

編集長の弾む声あり。玄関先のお掃除してたら、山からの溢れた水に流されて旅をしてきた サワガニが!

思いがけない訪問客、かわいい姿です。水の流れに乗って居心地のいいところにちゃんとながれついてほしいなー。

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