白い蔓薔薇
玄関のフェンスに5輪咲いてくれました。20数年前に鉢から地植えし毎年たくさんの花で楽しみました。この春の引っ越しで半分諦めたところ、お花屋さんの熱意で無事この万葉野の花庵に移植成功。万葉では原種のイバラ。別名、野薔薇も愛らしくトゲはご愛嬌と受け入れて。
この白薔薇にはたくさんの想いが滲んでいます。毎年秋に催す万葉野の花水彩画展の第一回目のお客様からのプレゼントでした。
配偶者に先立たれ傷心の中、背中を押されてスタートした原画展。天国で驚いてるかもしれません。
20年もたつと、しっかり横から青い太い茎が逞しく伸びて新しい花が咲いたのです。根本から枝分かれして、枯れた元の茎は自分のすがたを見るような感覚です。
娘から孫へと代表を引き継いだ、銀の鈴社の玄関にふさわしい実績のある白薔薇です。
清楚な花姿もさることながら、その柔らかな上品な香りは、やさしい空気で包んでくれて、来年の花の数が楽しみです。