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銀の鈴社は、〈花や動物、子供たちがすくすく育つこと〉を願って活動しています

著者の声『まけるなアオムシくん!』

『まけるなアオムシくん!』
★著者の声★
 「まけるなアオムシくん!」
 我が家で育てているミカンの木にやってくるクロアゲハの観察から、この絵本は誕生しました。
 一番の驚きは、母親が葉っぱに卵を産み落とした瞬間から、誰から教えられたわけでもないのに、孵化、幼虫、サナギ、羽化をして、クロアゲハになっていくことです。成長の途中には、虫や鳥や雨や風などの、さまざまな困難があります。しかし、それにも負けずに支え合ってたくましく生きのびていく姿には感動です!
 冬が長く寒い東北では、秋に産み落とされた卵は初冬にサナギになり、およそ5ヶ月もの間、じっと春を待っているのです。それは、春や夏に生まれたサナギとは比べものにはならないほどの長い時間なのです。今、我が家にも2匹のきみどり色のサナギが春を待っています。私は毎日、ベランダに洗濯物を干しながら、「まけるなアオムシくん!」と声をかけております。春が楽しみです!
 おかげさまで、全国学校図書館協議会選定図書に選定していただきました。少しずつではありますが、一人(?)歩きを始めたようです。
 この度の東日本大震災に際し、被災なされた皆さまに心よりお見舞い申し上げます。
被災者の方々の中にはたくさんの子ども達もおります。どんなに辛く悲しく怖い思いをしていたかと想像しただけで、心が痛みます。小さいけれど、私ができることのひとつとして、被災地に絵本「まけるなアオムシくん!」をお届けしていただきました。また、私の住む山形市は被害が殆どないので、福島からたくさんの方々が避難されてます。先日は、その避難所で子ども達に読み聞かせをして参りました。「朝の来ない夜はない!冬は必ず春となる!まけるな!」そんな思いを込めて。
福山とも子
2011/03/25

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