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銀の鈴社は、〈花や動物、子供たちがすくすく育つこと〉を願って活動しています

宇梶静江さんからいただいたエナジー◯西野真由美の社長ブログ

今日は古布絵作家で詩人、エッセイストの宇梶静江さんから、濃密な時間をいただきました。
東京駅の地下、ギャラリー八重洲で、開催中の宇梶静江さんの古布絵展へ行って来ました。
ギャラリー入口で出迎えてくれた、大きな島梟の古布絵。
古布と刺繍へ一針ごとに込められた渾身の祈りが、島梟の赤い目からほとばしります。
アイヌに伝わる美しい独特の刺繍や、アイヌに伝わるお話の絵本。
東日本大震災のすぐ後、3/14と3/18にうまれたという
二つの詩。
それらに囲まれながら、ご紹介くださった方や銀の鈴社の編集長とともに、宇梶さんのお話を伺いました。
アイヌは、一滴の水もつくれないから、一滴の水も汚さない。
お父様の言葉だそうです。
森羅万象に神を感じ、畏敬の念をもって自然に対してきたアイヌの人々。
それは、八百万の神が活躍していた古事記の世界とも通ずるのではないかしら。
生かされている命への感謝は、自然、地球、そして宇宙、神とでも表現するしかないような、大いなるものへの畏敬の念へと連なってゆく。
人間の傲慢さが招いたといえる今の惨状を前に、謙虚に自然の声を聞く姿勢の尊さを。
最終日を明日に控えて、連日皆勤賞という宇梶さん。
人生の大先輩、宇梶静江さんからいただいたエナジーは、静かにじんわりと、隅々まで沁みてくるようでした。
西野真由美

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