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銀の鈴社は、〈花や動物、子供たちがすくすく育つこと〉を願って活動しています

井上靖文学館での文学展講座◯西野真由美

12月1日(日)は、井上靖文学館での第9回文学展講座でした。
11月21日から12月25日まで、井上靖文学館で開催中のジュニアポエム展にあわせての文学展講座で、常葉大学教授の中村孝一先生との対談でした。
テーマは「ジュニアポエムの世界 子どもと親と先生と」。
子どもにもわかる言葉で綴られた真実の世界。
そんなジュニアポエムはもちろんですが、ポエムという韻文の、短くともキラリと光る豊かな世界に、もっと親しんでいただけたら。
中村孝一先生とともに、ポエムの楽しさと奥深さ、そしてその世界を味わい楽しむための様々な方途の一端をご紹介して参りました。
なぞなぞポエムや、小学校での実践例など、熱心にメモをとられる方も多く、小学校5年生の少女とお母様の親子や図書館司書、読み聞かせボランティアの方など、10代から多分70代くらいの方まで、たくさんの方々が参加されました。
ジュニアポエムをはじめ、いろんな詩人の作品を楽しみましたが、最後に中村孝一先生は、上手に井上靖詩集『シリア沙漠の少年』(ジュニアポエム32)に話を振り向けてくださいました。
文学館としては、井上靖の文学作品を読み解くという従来の文学展講座とは異なる新しい試みだったそうで、定員オーバーという予想外の結果にたいへん喜んでおられました。
読売新聞記者さんの取材も、最初から最後までしっかり聴いてくださっていて、ありがたいことでした。
周りの木々は鮮やかに色づき、つわぷきの黄色い花が首を伸ばし、乙女椿は数え切れないほどの蕾をつけていました。
そしてなにより、青空を背景にドドンとそびえる富士山の勇姿を堪能した一日でもありました。
西野真由美

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