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銀の鈴社は、〈花や動物、子供たちがすくすく育つこと〉を願って活動しています

谷川俊太郎自選詩集『そして』(ジュニアポエムNO.256)○西野真由美

銀の鈴社の30周年記念として、谷川俊太郎詩集『そして』(ジュニアポエムNo.256)を4月21日に刊行します。
『地球へのピクニック』(ジュニアポエムNo.14)以降の詩集から、ジュニアポエム用に自選してくださった一冊。
平易な言葉で表現された作品には、人生の経験値によってそれぞれが感じられる、深遠な世界が広がります。
そこには、ジュニアポエムの「子どもにもわかる言葉で綴られた真実の世界」が提示されています。
この詩集に絵を描いてくださったのは、谷川さんご指名の下田昌克さん。
下田さんがまた流石です。
「この詩集のテーマは?」
と聞かれ、
「『地球へのピクニック』以降の作品からの自選詩集です」
とお答えしたら、
「う~ん」
とつぶやきながら、ゲラ刷りにペンを走らせて、
「こんな風に、一本の線で全部をつなげたらどう?」
と。
「なんか、自分の首を絞めちゃった気がするなぁ」
下田さんは小首をかしげながら、にっこり微笑んでくださいました。
全作品に絵のついたこの詩集、表紙は黒の箔押しです。
谷川さん曰く「下田さんの一筆書きみたいな絵、即興的な軽みがあっていいですね」。
シンプルだけど、グッとくる、年齢を問わず、大切にしていただきたい詩集です。

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