万葉野の花庵
コロナの自粛生活で、さすがに訪れる人もない。移転後の煩雑な身辺、粛々と細かに荷物整理をしながら、机上に山積みの仕事を優先する静かな日々。
それでも待ちかねたように、先週はサロンが始動しました。社長の恩師がゼミの学生を引き連れて鎌倉散歩。古民家再生見学を兼ねての講話会がもたれました。
私 出版社で働きたい。と、興味しんしんの学生も嬉しそうでした。遠藤周作さん愛用のグランドピアノの前に座って「ほう、遠藤周作はピアノも弾いたんだ」と、臆する様子もなくやおら「ネコ踏んじゃった」を弾くユーモアたっぷりの先生に、緊張感が一気に溶けて笑い声がはじける。
落ち着いたら、このサロンからさまざまな文化の発信が電波にのって世界を走ることでしょう。
照明や機材も揃って、続いている裏の工事が終わるのを待つばかりです。