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銀の鈴社は、〈花や動物、子供たちがすくすく育つこと〉を願って活動しています

『にわとりコッコのだいぼうけん』○西野真由美の社長ブログ

もの知りえほん『にわとりコッコのだいぼうけん』(ともえだやすこ作・絵)が誕生しました。
『もみごめぼうやのだいへんしん』『もちごめちゃんのだいかつやく』に続く、友枝さんの3作目。
今度は、たまごとにわとりです。
たまごから孵ったひよこは、すくすくと育ちます。
名前はコッコちゃん。
もう、たまごもうめる大人です。
ある日、コッコちゃんは森へ散歩へ行き、いろいろな鳥に出会います。
長い立派な尾を持つ尾長鳥。
目の覚めるような美しい羽根のクジャク。
片足で立つフラミンゴに、きれいな声で鳴くウグイス。
白鳥は湖をスイスイ泳ぎ、小鳥の群れは楽しそうに大空を羽ばたいています。
「わたしって なんにもできない にわとり」
悲しむコッコちゃんに、雄鶏のコッケくんが励まします。
「きみの うんだ たまごは にほんじゅうで かつやくしているんだよ」
もの知りコーナーでは、たまごや様々な鳥についてのミニ知識をゲット!
たまご焼きやオムレツはもちろん、アイスクリームやマヨネーズにも欠かせないたまご。
啐啄(そったく)という言葉にも生きている、たまごとにわとり。
人の暮らしに欠かせない大切な存在に、あらためて感謝です。
表紙のコッコちゃんは、たまごの殻を彩色しています。
真っ赤な旗を振りながら闊歩するコッコちゃん。
自信とは、自分で自分のよさを認めるところから。
他を羨むのではなく、己に授かっている能力に気づき、最大限にいかすこと。
コッコちゃんをとおして自分の魅力に気づき、充実した輝く日々をおくる人が増えることを願っています。
☆「啐啄(そったく)」
意味は、機を得て両者相応ずること。ちょうどよい時期にあたること。
難しい漢字ですが、それぞれの文字には次の意味があります。
啐(そつ):鶏卵が孵る時、ひなが殻の内側から鳴く声。
啄(たく):母鶏が外から殻をついばむこと。
かつて長谷川泉先生が、お便りに同封してくださった色紙の言葉です。
長谷川泉先生(故人)は、実業家(医学書院の社長)と文学者とを両立されたスーパーマン。
解釈学会の会員で、森鴎外記念館館長、川端文学研究会前会長でもあった方です。
西野真由美

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