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銀の鈴社は、〈花や動物、子供たちがすくすく育つこと〉を願って活動しています

阪田寛夫詩集『夕方のにおい』(ジュニアポエムNO.)◯西野真由美

毎年のことです。
大晦日、除夜の鐘を聴きながら思い出す詩があります。
阪田寛夫詩集『夕方のにおい』(ジュニアポエムNO.10)所収の作品、「童話」です。

この詩を思い出しながら、この一年、私は私のおなかに、どんな丸を描けたかしら、と、除夜の鐘を聴きながら、おなかに手をあてるのです。
阪田先生は、「ねこふんじゃった」や「サッちゃん」の作詞家として知られている芥川賞作家です。
この『夕方のにおい』にも、「ねこをかうきそく」という詩があります。
阪田先生らしい、ちょっとトボけた可笑しさで、命あるものを育てることの重さを伝えてくれるポエムです。
詩人の声の朗読では、阪田先生の声で、この作品を味わえます。
西野真由美

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