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銀の鈴社は、〈花や動物、子供たちがすくすく育つこと〉を願って活動しています

『母です 息子です おかまいなく』◯西野真由美の社長ブログ

糸永えつこ詩集『母です 息子です おかまいなく』(ジュニアポエムNO.214)のご紹介です。
糸永えつこさんの詩集は、『ふしぎの部屋から』(絵 武井武雄、ジュニアポエムNO145)、日本児童文芸家協会新人賞受賞の詩の絵本『はる なつ あき ふゆ もうひとつ』(絵 高見八重子)に続く3冊目。
糸永さんらしいポエジーに富んだ作品が、母と息子の関係から紡ぎ出されている詩集。
 29編の作品は、母です、息子です、おかまいなく、の三つの章に分けられています。
今回のさし絵は、糸永わかこさん。著者の長女です。
子育てが一段落した方は、きっとふむふむと頷きながら。
反抗期の我が子に戸惑っている方には、みんな同じような道を歩いているんだと、そっと抱きしめてもらったような。
そんな風に、共感しながら味わっていただける詩集です。
最後に、著者のあとがきをご紹介します。西野真由美
『母です 息子です おかまいなく』あとがきより抜粋
          糸永えつこ
私の生涯の最高傑作である息子は、現在二十代後半です。
親元を離れ、手さぐりで一人暮らしをしています。
いつも私にくっついていた小さい頃。
ある日突然のように、話をしなくなった十代。
そして十年経った今、私を気遣う言葉を口にするようになりました。
心の解禁を迎えたのだと思います。
同時に、私の今までの思いを、伝えてもよい時期がきたのだとも思いました。
母親と息子の距離は、おかまいなく、くらいが丁度よいのではないかと……。
そんな私と息子とを、やきもちも焼かず、“おもしろい”と、ながめて大きくなってくれた娘(姉)が、さし絵を描いてくれました。ありがとう。
ママが大好きなあなた。と、おかあさん。
今、まさに反抗期まっただ中のあなた。と、おかあさん。
いつの間にか“おふくろ”と呼んでいるあなた。と、おかあさん。
同じ思いを感じていただけましたら、しあわせです。

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