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銀の鈴社は、〈花や動物、子供たちがすくすく育つこと〉を願って活動しています

明けましておめでとうございます   阿見みどり

新年のご挨拶を申し上げます。
なんとなく今年はいいことあるごとし元日の朝晴れて風なし     石川啄木
どうぞ心地よい日々でありますように
近しい方何人か 多分病院での迎春 どんなにせつない想いでしょう。
お一人は難病とのことで 治療法が見つからないと・・・ 
それでもお見舞いの私たちに笑顔で リハビリの先生のリードに応じていらっしゃいました。
人一倍お元気だったお姿を重ねてせつなくて その日から私にできる範囲で共に難病と向き合って
1日も早く 快復の灯りをと 一日一輪 野の花の写経をせずにおれなくなりました。
冬はあまりお花がないからと スケッチブックをしまいこんでいましたが なんとなんと その目
で見わたすと ちいさな家のまわりだけでも ほぼ毎日モデルの野の花に恵まれてこれは私にとっ
てのうれしい気づきでした。
 冬咲きのテッセン「天使の鈴」・水仙・椿・冬あおい・万両・パンジー・菊の残り花・早咲きの
たつなみそう・冬いちごの花と実・ストレプトカープス・セージ・ランタナ・カタバミ・ビオラ・
さあ、今日はなんの花が見つかるでしょう。
「どうぞたしかなご回復を・・・」心をこめて描くひととき ふっと思いました。 10何年か前
見送った夫や父や母のために 私はこのような写経の心とはほど遠いところで かけずりまわって
いたと。今こうして 心底から1日1日をともに念じることで 足りなかった自分の努力を補わせ
ていただいている・・・と。

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