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銀の鈴社は、〈花や動物、子供たちがすくすく育つこと〉を願って活動しています

井上謙先生の訃報◯西野真由美

訃  報
横光利一文学会会長で解釈学会顧問でもおられた井上謙先生が、2013年2月8日午後8時頃、ご病気のため、享年84歳にて永眠されました。
通夜および葬儀、告別式は、下記のとおり執り行われます。
ここに、故人のご冥福をお祈りし、謹んでお知らせ申しあげます。

通    夜 2月11日(月)午後5時~
葬儀・告別式 2月12日(火)午前11時30分~
場    所 宗教法人 麻布山善福寺http://www.azabu-san.or.jp/zenpukuji/index.html
       〒106-0046  東京都港区元麻布1-6-21
       電話 03-3451-7402
       最寄り駅 南北線 麻布十番駅 1番出口5分
           大江戸線 麻布十番駅 7番出口10分
以上
ご供花(1基 15,750円)につきましては、
下記へ直接お申し込みくださいませ。
(株)式典コスギ 電話03-5706-3322
         FAX03-5752-4100

「ラジオ深夜便」3月号(2月18日発売)取材報告◯西野真由美

NHKのラジオ深夜便。
須磨佳津江さんから阿見への出演依頼をいただくまで、阿見も私も恥ずかしながら存じませんでした。
打ち合わせにみえた須磨さんが、そのまま録音しちゃいましょう!とトントン進んで。
そんな調子だったので、阿見の放送があった12月19日が、ラジオ深夜便リスナーデビューでもありました。
阿見の放送はおかげさまで好評だったとのことで、2月18日発売の「ラジオ深夜便」3月号の、巻頭カラーでご紹介くださることになりました。
写真は、その取材の様子。

二十代前半くらいに見えた編集さんですが、実年齢は三十代だとか。
流石に手際よく、穏やかで楽しい取材となりました。
侘助を見つけてスケッチする阿見を撮る編集さん。
よく見ると、つむじが二つに見えませんか?
ひとつは、桜の花びらなのです。
侘助をスケッチする前に、彼岸桜を描いていたので、その時にきっとはらはらと着地したのでしょう。
取材地は、鎌倉五山の浄妙寺さん。
入口近くには花塚もあるほど、花好きの奥様が目配りしておられます。
立春は過ぎたけれども、まだまだ冬景色の鎌倉。
それでも、木々の枝先には蕾たちが出番を待って震えています。
ゆっくり歩けば、寒風の中を健気に咲いている花たちにも出会えるでしょう。
小さな春を見つけに、鎌倉へお運びくださいませ。
西野真由美

降りしきる牡丹雪に◯西野真由美

成人式の今日、銀の鈴ギャラリー「冬の贈り物展」は最終日。
冷たい雨から霙にかわった鎌倉駅では、振袖の娘さんを送る車。
デスクワークをしながら初雪を気にしていましたが、10時半頃から降り方が強くなってきました。
電車も止まるかも?と、慌てて店仕舞いをして家路を急いだのですが……。
鎌倉駅へスタッフを送るまでは、まだ道路には積もっていなかったのですが、我が家へ続く坂道に入った途端、白い道に阻まれました。
滑るタイヤと効かないハンドル。
すれ違いがやっとの坂道で、このまま車を放置するわけにはいきません。
とにかく、雪掻きしながら行くしかない、と、道具を取りに家へ走りました。
家にいた母も手伝ってくれて、チリトリとスコップで必死の雪掻き。
10mほど先の知人宅まで何とか進み、そこの御宅へSOS。
「ウチは男手が三人もいるんだから」と、みなさんで助けてくださいました。
結局、車はその御宅の駐車場に停めていただいたのですが、そこに停めるまでも大変でした。
雪掻きしても、すぐにまた降り積もる牡丹雪。
機転の効く若奥様が、バスタオルやキッチンマットをタイヤの進行方向へ敷いてくださって。
ご主人に運転もかわっていただき、ティーンエイジャーの息子さんたちが車を誘導しながら雪をかいてくれます。
とんでもないご迷惑をおかけしてしまいました。
無理に坂道を進まず、平地のコインパーキングに車を停めて、歩いて帰るべきだったと、後の祭りですが深く反省しています。
それにしても、貴重な休日に、雪まみれになりながら助けてくださったみなさまに、ただただ感謝の一日でした。
身体中、湿布だらけの・・・西野真由美でした。

迎春◯西野真由美

あけましておめでとうございます。
昨年は、新渡戸稲造の生誕150年。
そして今年は、没後60年。
昨秋9月に刊行した『新渡戸稲造ものがたり』、おかげさまで年末に重版となりました。
「我、太平洋の橋とならん」
真の国際人、新渡戸稲造の生き方は、未来を担う子どもたちにこそ伝えたい。
そして今年は、新美南吉生誕100年。
新美南吉や浜田広介のあたたかく美しい日本語。
刺激的な擬音が連なるカタカナ言葉が飛び交っている今。
しなやかな強さを秘める、やわらかな平仮名のような言葉で包まれたなら、今の状況も少しずつかわっていけるのではないでしょうか。
かつてある学者さんから、「あの男は、志賀(志賀直哉)のような文を書く」というお話をうかがいました。
その方は志賀直哉の文章に心酔し、志賀作品を書写しまくったので、志賀の文体がすっかり染み込んだのだ、と。
まなぶはまねぶ。
今年も、まなびまねぶべき規範となるような、そして何より、読む人の心の鈴をチリンと鳴らせるような本を刊行して参ります。
電子書籍も、いよいよ本格的に始動しました。
本年もどうぞよろしくお願い申しあげます。
西野真由美

NHKラジオ深夜便◯西野真由美

昨夜(19日水曜日の1時~2時)、阿見みどりがNHKラジオ深夜便に登場しました。
どうなることやら、とハラハラしておりましたが、さすがプロの須磨佳津江さんです。
ぶっつけ本番の録音だったはずなのに、ほとんどカットもなく、鮮やかに決めてくださいました。
ラジオを聴いたという方々から、早速続々と反響が寄せられてきます。
電話やFAX、そしてメール。
反響というよりも、強力なエールが次々と届きます。
ホームページのアクセス数も、グッと増えてきたようです。
西野真由美

川越文子詩集『魔法のことば』◯西野真由美

ジュニアポエムNO.224『魔法のことば』(川越文子/詩 山中桃子/絵)のご紹介です。
川越文子さんのジュニアポエム3作目の『魔法のことば』は、NO.153『ぼくの一歩 ふしぎだね』同様、桃子さんの絵で登場です。
前作時には横松姓だった桃子さんも山中桃子さんとなり、早いもので母としての日々の中で絵にむかっておられます。
30篇の詩は下記、四つの部屋で読者の訪れを待っています。
春の交信
お母さんとわたし
ぼくの友だち
仲間たち
現代詩や児童文学でも活躍中の川越文子さん。
タイトルの『魔法のことば』は、作品「魔法のことば」からだけでなく、どんなことばでも、ことばは使う人の思いやりひとつでだれかを元気づける魔法のことばになれる、という思いからです。
あとがきに書かれている川越文子さんの心情です。
あなたにとっての魔法のことばに、出会える詩集です。
西野真由美

井上良子詩集『太陽の指環』〇西野真由美

ジュニアポエムNo.223『太陽の指環』(井上良子詩・銅版画)がうまれました。
ひらがなが多くて、難しい言葉を使っていない少年詩。
けれども、そこに広がっている世界は果てしなく澄んだ深い世界です。
子どもは子どもなりに。
大人は大人として。
その人の経験と感性で、様々に感じとれる詩集です。
表題の「太陽の指環」は、序詩。
今年の5月21日の金冠日蝕。
太古からつづく自然の営みをうけて、タイトルが決まりました。
銅版画の繊細な線が、詩人の震える琴線と響き合う、透き通った詩集。
きっと貴方の宝物になるでしょう。   西野真由美
  きのねっこ
         井上良子
ちきゅうをつかんだ おおきな手
きのねっこ
おしりをのせて みきにもたれて
しんこきゅう
きのうのこと あしたのこと
わすれてすわる
みあげるえだは
あおいそらに
ねっこの思い 伝えようとしている

宮田滋子詩集『白鳥よ』(ジュニアポエムNO.222)◯西野真由美

『白鳥よ』(宮田滋子・詩 牧野鈴子・絵)は、ため息がでるように美しい詩集です。
憂いをまとった気高い白鳥。
その白鳥に金の粉を降り注ぐ満月。
牧野鈴子さんの絵に、吸い寄せられてしまいます。
『白鳥よ』は、宮田滋子さんの童謡活動50年を彩る詩集。
昨年上梓した『さくらが走る』で、今年日本童謡賞を受賞した宮田滋子さん。
サトウハチロー門下生としてスタートして半世紀。
童謡に少年詩にと、常にトップレベルの作品でこの世界を牽引し続けている詩人です。
華奢なお身体の、どこにあれだけのパワーがおありになるのか。
ジュニアポエムNO.222という数字も、『白鳥よ』に相応しく、まるで待っていたかのようです。
4章、42篇の美しい詩集が、ポエムの水面を泳ぎ渡ります。
今の季節にぴったりの作品をご紹介しましょう。
秋のとびら、貴方はどこに感じますか?      西野真由美
 秋のとびら
         宮田滋子
秋へ通じる
季節のとびらは
どこでしょう
玉すだれの咲く
庭かしら
秋へ通じる
見えないとびらは
もしかして
アオマツムシの鳴く
茂みかしら
秋へ通じる
秘密のとびらは
ひょっとして
稲穂の波の
下かしら
     宮田滋子詩集『白鳥よ』(ジュニアポエムNO.222)所収

『俊介とおばあちゃんの竜天山』◯西野真由美

『俊介とおばあちゃんの竜天山』(中村千鶴子作)のご紹介です。
パパとママ、5年生の琴美おねえちゃんとマンションで暮らす俊介は2年生。
一人着らしの田舎のおばあちゃんが怪我をして、一緒に暮らすことになったところから物語が始まります。
山もなく自然に乏しい街中の暮らしで、おばあちゃんは頑なに殻にこもるようになってしまいます。
やがて少し離れた大きな林の奥にある<なごみの家>という施設へ入ることになったおばあちゃん。
訪れた俊介や、幼馴染のとみちゃん等との交流から、前を向き始めるあきおばあちゃん。
できなくなったことを数えて嘆くより、できることを見つけて始めてみよう。
なごみの家の仲間にも呼びかけて、止まっていた時間が動き始めます。
核家族化で、年をとっていくこと、その過程を身近に知らない子どもたちが、年をとって弱った老人を受け止めることの現実。
それは、大人も同じです。
年老いたおばあちゃんにも、溌溂とした子ども時代があったんだという発見。
圧巻は、竜天山となった林で繰り広げられる俊介とおばあちゃんとの世界。
板絵画家の有賀忍さんの伸び伸びとした世界が、豊かな自然を彷彿とさせてくれます。
有賀忍さんは、かつてNHKの「おかあさんといっしょ」の<こんなこいるかな?>のキャラクターでも有名ですが、本来は板絵画家。
木肌のぬくもりをいかしたあたたかな世界で、物語を彩ります。
老いた己への歯痒さに頑なになる孤独な老人と、空想力と純粋な優しさをもつ少年を深く結びつけたのは、大きな木が生い茂る、竜天山のような林でした。
子どもはもちろんですが、加齢を感じはじめた大人や、老いを前に無力感に苛まれている方にも、ぜひ読んでいただきたいと思います。
西野真由美

『一度きりの人生を笑顔で生きる』◯西野真由美

一度きりの人生を笑顔で生きる 心理学を杖に障碍のある子らと』西野すみれ著
自閉症やアスペルガー。
一昔前までは聞いたこともなかった単語が、日常的に目にするようになった現代。
言葉が目につくだけでなく、発達障碍の子どもたちは、実際に増えているそうです。
心理学を杖に、発達障碍の子どもたちに寄り添ってきた西野すみれさん。
ばあば先生と慕われてきた彼女の、体当たりともいえる日々は、両手を広げて抱きしめる彼女としがみつく子どもたちとの、剥き出しの人間関係の記録でもあります。
わずか三ヶ月あまりで一気に書き上げた原稿は、ずしりと重いレポート用紙。
溢れる想いがペン先からほとばしり、グイグイと惹きつけます。
発達障碍のお子さんをお持ちのお母さんやお父さんはもちろんですが、発達障碍ではない子どもたちの親にとっても、子育ての日々に、心が折れそうになることはあるのではないでしょうか。
そんな時に、本書はくじけそうな心を支え、指針となってくれるでしょう。
プレイボードを使った箱庭療法というのがあるそうです。
問題を抱えている子どもほど、黙々と遊ぶというプレイボード。
ともすると、結果、診断ばかりに気を取られがちですが、あくまでもそれは治療の遊具のひとつ。
目的は、プレイボードで遊ぶことで、ストレスを発散させること。
彼女の師、奥村先生が常々仰っておられる言葉だそうです。
結果を焦らず、目的を見失わず。
己を省みて、ハッとさせられました。
愛情をそそぐことの大切さと、愛情のそそぎかた。
それを教えてくれる本でもあります。
西野真由美

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