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銀の鈴社は、〈花や動物、子供たちがすくすく育つこと〉を願って活動しています

もうすぐ校了 高齢の母への想い

やすらぎ 小林さき著
サブタイトルは 母を想う
絵は阿見にとの依頼で、楽しく描いた。
著者は、施設の母との面会がコロナのため禁じられて3年の月日。認知度が進んでいく日々をなすすべもなく哀しみをペンにゆだねて。
母娘の来し方に思い巡らせる風景には、昭和を生きてきた私にも共通の場面が重なり、あたまのなかをそのまま絵にする心地よい作業だった。
全体のデザインを次女の映子に助けてもらって、ホッとするやわらかいイメージの本になりそうだ。

定例の野の花ツァー 

今年は去年に引き続き好評だった奥志賀高原3泊4日

気候不順の合間 行動する時間帯はかろうじて晴れ間に恵まれ、さわやかな高原の空気にリフレッシュの日々でした。

「地球のともだち」を編集して

アザラシのあかちゃんのへその緒の血のついた傷あとに手が止まった 。
写真集の編集作業はそのままドラマづくりの境地に 。
お母さんアザラシのお乳を含ませているときの表情
シロクマが三匹のこぐまをつれて氷原をとぼとぼ歩く夕暮れの風景
手ながざるが赤ちゃんをおんぶして木をとびうつり 安心したポーズで抱っこしてお乳をあげる顔 、その赤ちゃんの顔
象の親子が、群れから離れないように必死で守り守られながら、行進する場面。
動物たちの自然な子育ての世界を思いめぐらせながら、ふと気づくと 私の頭の中は20年前の我が家の一こまが展開していた。
ウェスティの ラッキーが4匹の仔犬を産み、育てているときのけなげな表情 。そこにはかつての母の面影がかさなり 次は、私自身の楽しかっかた育児時代へと思い出は果てしなく続いていく。
命のつながりの原点はこの赤い血のついた「へそのを」なのだ。
地球上の哺乳類の命の源は、はるか昔から続くこの血のついたへその緒。

思い出の編集日記 2022.6.12

思い出の編集日記
思い出すままに   柴崎俊子

まどみちおさん

30年ほど前、教育出版センターの談話室に訪ねてくださいました。
数人の詩人も一緒だったと思います。そのときお掛けになったソファは、その頃 井上靖さんや石垣リンさん山本和夫さんなど福田正夫、詩の会 炎の会の例会会場に提供していた、社内の談話室 レトリカ です。
L字型に続く赤いソファは詩人たちにも気に入られて、その角に主な人がすわるのが常でした。
まど先生もその場所をご案内し、先生は背もたれにゆったりされました。
私は嬉しくて、
「その場所は先週、井上靖さんが同じように座られました。」
と、お声かけしました。寡黙な先生は、気持ちよさそうに口を開かれました。

ぼくね、考えたんだよ。
このスペース このソファのこの面積 今この時は ぼくの専用として与えられてるんだ。今、来る時も電車に座って
「あゝ この席は 自分が独り占めしてるんだなぁ。地球は広いといえども、このスペースはここしかない。それを独り占め。ありがたいこと 感謝 しかないと。」
先生のお顔は 感謝にあふれた柔らか表情でした。
私は、なにげないおもてなしにこうして、おはなしを膨らませていただいて、さすが!
と、思い出の宝として心に刻まれたのでした。

梅雨入りの庭 濡れた岩に寄り添って咲くホタルブクロとアジサイ

日当たりと風通し満点の玄関前にホタルブクロのオーケストラ楽団のよう。おもいおもいに風に揺れて雨も楽しい、風もうれしい!斜め上から呼応するように鮮やかな青紫の大きな花冠のアジサイが、彩りを添えて。後ろの崖には紫やエンジ色のクレマチス。その前に大ぶりのカーラーが真っ白いポイント。

岩タバコはもうおわりを告げて、いよいよ雨に似合う灯籠のある風景です。

梅雨晴れ間にシャッターを 向こうに見える三角の緑は落羽松のテッペンです。秋には黄金色のシンボルツリーになります。

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