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銀の鈴社は、〈花や動物、子供たちがすくすく育つこと〉を願って活動しています

万葉野の花カレンダー2012

毎年この時期は 来年のカレンダー校正の追い込み
8月はじめに印刷に入る卓上カレンダーを 念のため本文底本の『日本古典文学大系』(岩波書店)にあたり やっとフィニッシュ。
この卓上カレンダーは 螺旋の留め具が紙製のため特殊工程で その分ひと手間と時間がかかり 
A4サイズとミニサイズより先に進めます。9月には 銀座の伊東屋さんに納めます。
ブルースさんのお力添えで英訳も添えてあるので 毎年 一部は海外に向けて旅立っていきます。
かたつむりのリズムですが 「日本の文化遺産を世界に広めたい」私の人生のテーマのひとつです。
北イタリア ドロミテ地方の野の花ツアーから帰って 早や10日。節電の汗にもうろうと日が過ぎていきます。
7月の山村御流のお花の花材は 白雲ぼくの実。 とても愛らしくて今日はその姿を描きました。

2011年夏期休業のお知らせ

弊社では、下記の期間、事務所及びギャラリーを夏季休業とさせていただきます。期間中は何かとご迷惑をお掛けいたしますが、ご了承くださいます様お願い申し上げます。
2011年8月13日(土)~2010年8月17日(水)
上記の期間中メールやFAXは受付可です。
2010年8月18日(木)より平常通り営業いたします。

『小さな勇気』江口正子詩集○西野真由美の社長ブログ

江口正子詩集『小さな勇気』(ジュニアポエムNo.217)のご紹介です。
前作『水の勇気』(ジュニアポエムNo.205)と同じく、
?見八重子さんがリズミカルで柔らかな絵を添えてくださいました。
『ぞうのかばん』(ジュニアポエムNo.66・赤星亮衛/絵)
『みてみたい』(銀の小箱 詩のえほん・油野誠一/絵)につづく、銀の鈴社からの4冊目です。
前作『水の勇気』の表題作は、自然を擬人化し、
そこに繰り広げられる営みから感じ取った真実の世界を詠った、哲学的な詩。
今回の表題作「小さな勇気」は、一度読んだらちょっと忘れられない、
思い出し笑いをしそうな一コマを切り取った作品。
連作のようなタイトルですが、どちらの世界も、江口正子さんの特長をよく表す詩です。
巻頭に収めた作品「毬は」は、次月の<今月のポエム>でご紹介することにして、
ここでは、その次に収載している「わらい」をご紹介しましょう。
子どもにもわかる言葉で綴られた真実の世界。
ジュニアポエムの真髄を、しっかりかみしめていただきたい作品です。 西野真由美
  わらい
        江口 正子
 ハハハ
 フフフ
 ホホホ
 わらいは
 しょうとつ しない
 フフフ
 ハハハ
 ホホホ
 ハハハ
 わらいに 羽が生えて
 ひろがった わらいは
 国境を こえる
    (『小さな勇気』ジュニアポエムNo.217より)

『虹の糸でんわ』日本児童ペンクラブ編著○西野真由美の社長ブログ

『虹の糸でんわ』日本児童ペンクラブ編著/重光昌子・表紙絵のご紹介です。
表題作の詩「虹の糸でんわ」をはじめとする詩作品5編
短編童話11編
エッセイ5編を収載した、プリズムのように多色にきらめく1冊。
子どもと、子どもの心を忘れられない大人たちへ贈る本。
日本児童ペンクラブについては、顧問の漆原智良先生のまえがきを抜粋します。
本会は、1971年に東京の学士会館で発足式が行なわれてから、満40周年の記念すべき年にあたります。
本会の発足までには、大宅壮一、川端康成氏らが顧問となって5年間の準備期間を置きました。その間に、文化人、作家、詩人、画家、編集者、教育者など、さまざまな活動の場から多くの文化人が集ってきました。
そして、初代会長に二反長半(にたんおさ・なかば)氏を迎え「平和と児童文化の振興を願って」を目標に発足したのです。
その後、今日まで、「児童書の刊行」「各種団体との交流」「講演会」「児童文化賞の共催」など、幅白い活動をつづけてきました。
(日本児童ペンクラブ顧問 漆原智良氏まえがきより抜粋)
奇しくも同じ40年を迎えた川端康成学会の発足に、
深くかかわってきた祖父や両親とのご縁も感じての刊行です。
西野真由美

『扉をあけると。 キサモヨトジボ ふしぎなじゅもん』○西野真由美の社長ブログ

扉をあけると。 キサモヨトジボ ふしぎなじゅもんは、
日本児童文芸家協会所沢市部「紙ひこうき」の同人誌「紙ひこうき」10号を記念しての発刊。
7編の短編童話集です。
ひとつ ふたつ 扉をあける
「これは夢かしら?
夢ならすぐにさめるはず。でも・・・・・・」
扉は まるで 合わせ鏡のなかの迷路
どこまでも 果てしなく続く
キ・サ・モ・ヨ・ト・ジ・ボ
となえてごらん ふしぎなじゅもん
あきらめないで
負けないで
きっと 光がみえるから!    ・・・・・・・・まえがきより
小学校低学年から読めるように、漢字にはすべてふり仮名を付しています。
元気のでるお話や、うっとりするような物語。
あれ? ぼくにも起こるかも・・・というような。
ふしぎなじゅもんをとなえながら扉をあけると。
さぁ、はじまり、はじまり。
西野真由美

『ひとりぽっちの子クジラ』○西野真由美の社長ブログ

柏木恵美子詩集ひとりぽっちの子クジラ』(ジュニアポエムNo.216)のご紹介です。
九州でながく詩作を続けてこられている柏木恵美子さんは、ジュニアポエム3作目。
『花のなかの先生』(ジュニアポエムNo.93)武田淑子:絵
『雨のシロホン』(ジュニアポエムNo.138)高田三郎:絵
今回の『ひとりぽっちの子クジラ』は、
十二干をはじめとして動物の登場も多い、楽しい詩集。
絵は、吉野晃希男さん。
ふんだんな挿画のおかげで、詩の絵本のようにも味わえる詩集になりました。
表題の「ひとりぽっちの子クジラ」は、
先年、日本海で迷ったクジラたちを助けようとした山口県の方たちの新聞記事を読み、
生まれた作品だそうです。
3ページにわたる詩の最後、5連目は、以下のように結ばれています。
ひとりぽっちの子クジラ
           柏木恵美子
・・・(略)・・・
さようなら とうさん
さようなら かあさん
ぼくは ぼくの海に
つよく生きる
3.11.の大震災で被害を受けられた多くの方への、
願いのこもった終連とも感じられます。
西野真由美

川端文学への視界No.26 年報2011○西野真由美の社長ブログ

川端文学への視界No.26 年報2011のご紹介です。
本書は1984年から継続している、川端文学研究会の機関誌年報。
日本初のノーベル文学賞受賞作家、川端康成の文学研究を一望できる貴重な年報。
川端文学研究会は、このほど創設40周年を期して、川端康成学会と名称を変更。
新名称での機関誌1号となります。
羽鳥徹哉会長の巻頭随筆からはじまる本書には、意欲的な研究論文7編の他、
川端関連の各種資料や文学碑の紹介、
川端関係の書評や、研究展望、川端康成研究文献目録等々が満載です。
各大学の図書館や国文研究室はもちろん、生涯学習の道しるべとして、
川端作品に魅せられた方々必見の書となっています。
川端康成学会への入会案内も載っています。
美しい日本の言葉、美しい日本を描写した川端作品を、
アカデミックに味わってみませんか?
西野真由美

第14回海外野の花ツアー ドロミテのエーデルワイス○西野真由美の社長ブログ


7月8日(金)~15(金)、北イタリアのドロミテ山脈へ行ってきました。
ガルディーナの谷に6連泊の野の花ツアーです。
写真は、ホテル近くのハイキングコースで出会ったエーデルワイス2輪。
現地ガイドのアルビンさんは、スティーブ・マックイーンによく似た精悍な方。
前半の現地ガイド、ヘルマンさん同様、山歩きはもちろん、ロッククライミングやスキーのインストラクターでもある猛者なのに、野の花をみつけては喜ぶ私たちのため、可憐な花々や喜びそうな花々をたくさんご案内してくださいました。
添乗員の自然大好きIT青年、小口さんを含んで総勢19名の、それは楽しい夢のような8日間。
阿見みどりはもちろん、ご参加のみなさんも、写真を撮ったりスケッチしたり。
6連泊というゆったりツアーも瞬く間に過ぎ、猛暑の日本で、花々を思いながら机に向かっています。
言葉のスケッチ                 西野真由美
<ドロミテにて>
天地に抱かれそよぐ野の花に 生かされる身のありがたさを知る
ドロミテの切りたちそびえる岩肌に ひれ伏し登る人影の点
ドロミテの大地に頑と置かれたる 巨大なテーブルにかかる白雲
<南チロル、オルティセイの祭にて>
石畳響く子どもの「ブラビー!」に 民族衣装と笑顔がゆれる

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