skip to Main Content

銀の鈴社は、〈花や動物、子供たちがすくすく育つこと〉を願って活動しています

銀の鈴サロンお話会「いまポエムにできること」◯西野真由美の社長ブログ

10月16日(日)の午後から、ポエムを語り合うお話会を行いました。
ご近所の方、東京や埼玉、そして大阪からも参集してくださいました。
午前中、ギャラリーを訪れた方に、午後のお話会をご説明したところ、ぜひ参加したいという方が次々といらしてくださって。
ギャラリーでは、できたての『子どものための少年詩集2011』と、校正段階で読んでもらい、好きな作品3点を選んでもらった102人の子どもたちの感想も展示。
今回の優秀作品賞「勇気」の作者、小野浩さんもきてくれたので、授賞式も行い、賞状と記念品も直接お渡しできました。
当日参加の中には、小学校4年生の女の子まで!
詩人はもちろん、介護の仕事をなさっている方、学校や幼稚園などで、語り読みをなさっている方など。
20人近くまで参加者が増えましたが、ひとつテーブルを囲んで、ポエムへの想い、ポエムの可能性など、夏のように暑い凝り、熱く語りあうことができました。
西野真由美

宇梶静江さんからいただいたエナジー◯西野真由美の社長ブログ

今日は古布絵作家で詩人、エッセイストの宇梶静江さんから、濃密な時間をいただきました。
東京駅の地下、ギャラリー八重洲で、開催中の宇梶静江さんの古布絵展へ行って来ました。
ギャラリー入口で出迎えてくれた、大きな島梟の古布絵。
古布と刺繍へ一針ごとに込められた渾身の祈りが、島梟の赤い目からほとばしります。
アイヌに伝わる美しい独特の刺繍や、アイヌに伝わるお話の絵本。
東日本大震災のすぐ後、3/14と3/18にうまれたという
二つの詩。
それらに囲まれながら、ご紹介くださった方や銀の鈴社の編集長とともに、宇梶さんのお話を伺いました。
アイヌは、一滴の水もつくれないから、一滴の水も汚さない。
お父様の言葉だそうです。
森羅万象に神を感じ、畏敬の念をもって自然に対してきたアイヌの人々。
それは、八百万の神が活躍していた古事記の世界とも通ずるのではないかしら。
生かされている命への感謝は、自然、地球、そして宇宙、神とでも表現するしかないような、大いなるものへの畏敬の念へと連なってゆく。
人間の傲慢さが招いたといえる今の惨状を前に、謙虚に自然の声を聞く姿勢の尊さを。
最終日を明日に控えて、連日皆勤賞という宇梶さん。
人生の大先輩、宇梶静江さんからいただいたエナジーは、静かにじんわりと、隅々まで沁みてくるようでした。
西野真由美

遠来のお客様◯西野真由美の社長ブログ

三連休中日の昨日、三重県からというお客様をお迎えしました。
『ヤギのいる学校』に感銘を受け、同封されていたカタログを見て訪ねて来たという保育士の方。
通りすがりには見えないはずです。
目指して、探して、来てくださったのでした。
ギャラリーのポエム展をご覧になってから、奥のライブラリーへ。
本や野の花アートグッズなどを、静かにゆっくりご覧くださいました。
これからどちらへ? とお尋ねすると、鶴岡八幡宮は途中で参拝できたので、あとは大仏を見てみたいと。
大仏よりも銀の鈴社を優先してくださったと、またまた感激。
『ぼうぼうあたま』や野の花グッズを手に遠ざかる後ろ姿からも、柔らかくあたたかい元気をいただいた一日でした。
西野真由美

扉をあけた「紙ひこうき」◯西野真由美の社長ブログ

新刊『扉をあけると。』は、同人誌「紙ひこうき」10号記念の単行本です。
創刊から今回の10号までには、12年にわたる同人の研鑽がありました。
同人誌では子どもたちに読んでもらえない、と、単行本を決意した「紙ひこうき」のみなさん。
念願の単行本『扉をあけると。』と、発足時からご指導いただいている漆原智良先生を囲んで、会の地元、航空公園で出版記念会が行なわれました。
手作りの席次票とプログラムを前に聞く、一人一人の熱い想い。
それはまるで一つ一つの「紙ひこうき」が、次の滑空にむけて、武者震いをしているようなひとときでした。
漆原先生からのサプライズのプレゼントも温かく、静かに熱い決意表明の場ともなった素敵な出版記念会。
人の手で折り、人の手で飛ばす紙ひこうき。
ぬくもりと情熱あふれる「紙ひこうき」の、新たなる旅立ちに立ち会えた、幸せな出版記念会でした。
西野真由美

ピカピカの秋刀魚◯西野真由美の社長ブログ

ピカピカ、キラキラ光っている、たくさんの秋刀魚をいただきました。
岩手県の大船渡市からクール便で届いた発砲スチロールの箱。
蓋を開けると、ピカピカ、キラキラ光っているたくさんの秋刀魚が、氷に守られる様に鎮座していました。
送り主の女性は、大震災後の大船渡で、子どもたちのためにと、移動図書館を始めた方。
被災地の子どもたちのために移動図書館をと動き始め、車はトヨタから中古を寄贈してもらえたが、本がなかなか集まらないということでした。
お花の先生のご紹介で窮状を知り、銀の鈴社の本を寄贈。
また、小社も参加しているクレヨンハウスのHUG&READへも連絡して、そちらからも寄贈していただきました。
本だけでなく、みなさまからお寄せいただいた手作りバッグも、移動図書館で活躍しています。
借りた本を、手作りバッグに入れて持ち帰っているのです。
大船渡のその方は、ボランティアで移動図書館をなさっています。
それなのに、秋刀魚までいただいてしまっては、と、シルバーブルーに光り輝く秋刀魚が眩しくてなりません。
ご近所の酒井太郎(さかい内科・胃腸科クリニック)先生も、被災地での医療活動に同行してくださった、ご自身も被災者の看護師の方からお菓子を贈っていただき、申し訳なくて、涙がでたとおっしゃっておられました。
東北の方々の、律儀すぎる誠実さが、苦しいほど身に沁みます。
先程、自宅でいただいた焼き立ての秋刀魚は、ほろ苦いはずのハラワタまで甘い、心身ともにとろけるような、みちのくの秋の味覚でありました。
感謝をこめて:ご馳走さまでした。
西野真由美

遠来のお客様◯西野真由美の社長ブログ

節電の夏を乗り切って、スケッチ教室が再開されました。
待ち兼ねたように、喜々として スケッチをはじめるみなさまで、寒いくらいに涼しいはずの室内は、熱気ムンムン。
ギャラリーの貝合わせも鑑賞したいけれど、阿見先生にもお会いしたいと、茨城からいらした着付けの先生方は、雨の中、ホオズキや彼岸花、数珠玉などの秋草を、どっさりお持ちくださいました。
遠路、雨の降る中を、和服姿に大荷物です。
たまたま、遠く西国からお見えになった著者と外出していたら私は、残念ながらお会いできませんでしたが、嬉しくありがたい一日でした。
そしてもう一つ。
岡山から新幹線でスケッチ教室に参加されている方は、じつは息子さんが申し込まれたのでした。
ギャラリーや奥のグッズコーナーからライブラリーまで、感嘆したようにじっくり見ている若者が、「母が、この方の絵が大好きなんです」と。
居合わせた阿見先生をご紹介すると、心底喜んでくださって。
とっても、大きな励ましをいただいた出会いでした。
西野真由美

銀の鈴が学校へ◯西野真由美の社長ブログ

昨日のことです。
雨の合間においでくださったお客様が、できたての2012年野の花カレンダーをいくつもご購入くださいました。
プレゼント用のカレンダーに鈴をおつけしてお渡ししたところ、お忙しいのにすみませんが、ちょっとご報告をしたくてと、一葉の葉書を見せてくださいました。
被災地からの御礼の写真葉書でした。
そのお客様が、被災地のお子さんへ差し上げるために、過日銀の鈴社で本を数冊ご購入くださったそうで、その御礼の葉書なのだそうです。
被災地へのプレゼントと伺った小社のスタッフが、銀の鈴をおつけしてラッピングしたそうです。
葉書には、本の御礼とともに、添えられていた銀の鈴は、お子さんのカバンにつけ、毎日元気に鈴を鳴らしながら学校へ通っていますとありました。
何重にもうれしい、ありがたいご報告でした。
西野真由美

FMヨコハマでご紹介いただきました◯西野真由美の社長ブログ

昨日、FMヨコハマのパーソナリティ、穂積さんがいらっしゃいました。
湘南邸園文化祭のご案内です。
穂積さんには、ギャラリー、ショップをご案内して、サロンへ。
古民家サロンのソファーに腰掛けての生放送でした。
小社からは、担当の柴崎由紀が出演。
9月10日から開催される「貝合わせ展」、23日のサロンイベント「貝合わせの実演」や、ポエム展、阿見みどりの原画展など、湘南邸園文化祭参加イベントのご案内です。
ギャラリーとオフィスを仕切る大阪格子のみごとな造作や、太くて長い、どっしりした梁、仏壇の繊細な扉などなど、古民家に残る日本人の知恵と技にも感嘆してくださいました。
すぐに打ち解ける気取りのない穂積さん。
来訪中は、サロンから明るい笑い声が絶えませんでした。
その中で的確にポイントを掴む鋭さと、オンエアーのエネルギッシュな集中力には、ただただ感服。
プロのお仕事を目の当たりにした一日でもありました。

西野真由美

第43回解釈学会全国大会◯西野真由美の社長ブログ

第43回解釈学会全国大会が、昨日、盛会のうちに終了しました。
解釈学会は、阿見みどりの父、万葉学者の山口正が創設した学会。
私も、微力ながら、常任委員としてお手伝いをしております。
今夏の会場校は、立命館大学。
一昨年の同志社女子大学、昨年の皇學館大学に続く、関西での全国大会でした。
古典から近代文学、国語学や国語教育の研究発表が、2会場で終日繰り広げられ、全国各地からこられた多くの参加者が、研究発表や講演を、熱心に聴いておられました。
今年の解釈学会賞は、韓国の研究者。
その方の『蜻蛉日記』の韓国語訳は、かの地で、たいへんな人気を得ておられるとか。
授賞式でのお話に、文化交流からの国際理解が、平和の基盤になっていくと、心を強くしました。
懇親会にもたくさんのご参加を得て、和やかに、またあちらこちらで、発表内容についてさらなる言及があったりと、学会らしい、嬉しい懇親会でした。
これもひとえに会場校の先生、院生、学部生のみなさまの献身的なご尽力と、参加者のみなさまのおかげです。
来夏は、北海道教育大学釧路校。
国文学や国語教育の研究誌が次々と休刊される昨今。
真面目に学問へむかう方々の大切な場として、解釈学会の使命の重さを痛感しています。
西野真由美

『小さな勇気』江口正子詩集○西野真由美の社長ブログ

江口正子詩集『小さな勇気』(ジュニアポエムNo.217)のご紹介です。
前作『水の勇気』(ジュニアポエムNo.205)と同じく、
?見八重子さんがリズミカルで柔らかな絵を添えてくださいました。
『ぞうのかばん』(ジュニアポエムNo.66・赤星亮衛/絵)
『みてみたい』(銀の小箱 詩のえほん・油野誠一/絵)につづく、銀の鈴社からの4冊目です。
前作『水の勇気』の表題作は、自然を擬人化し、
そこに繰り広げられる営みから感じ取った真実の世界を詠った、哲学的な詩。
今回の表題作「小さな勇気」は、一度読んだらちょっと忘れられない、
思い出し笑いをしそうな一コマを切り取った作品。
連作のようなタイトルですが、どちらの世界も、江口正子さんの特長をよく表す詩です。
巻頭に収めた作品「毬は」は、次月の<今月のポエム>でご紹介することにして、
ここでは、その次に収載している「わらい」をご紹介しましょう。
子どもにもわかる言葉で綴られた真実の世界。
ジュニアポエムの真髄を、しっかりかみしめていただきたい作品です。 西野真由美
  わらい
        江口 正子
 ハハハ
 フフフ
 ホホホ
 わらいは
 しょうとつ しない
 フフフ
 ハハハ
 ホホホ
 ハハハ
 わらいに 羽が生えて
 ひろがった わらいは
 国境を こえる
    (『小さな勇気』ジュニアポエムNo.217より)

Back To Top