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銀の鈴社は、〈花や動物、子供たちがすくすく育つこと〉を願って活動しています

絵本『ヤギのいる学校』による支援活動のご報告◯西野真由美の社長ブログ

今井明夫先生が奔走なさっておられる『ヤギのいる学校』を使った支援の途中報告です。
お膝元の新潟では、もう何回もヤギを連れての避難所慰問をなさっています。
昨日、今井明夫先生から写真とメールをいただきました。
いわき市の避難所まで、子ヤギを連れて、慰問に行かれたご報告です。
………………
4月25日に子ヤギ2匹と一緒にいわき市平地区の避難所を慰問して回りました。
津波で被災した人たちは、仮設住宅ができるまでは避難所の生活が続きます。
学校が再開されれば学童はそれなりに楽しみができるのですが、お年寄りや障害者は長い避難所生活で大きな精神的・肉体的なストレスを抱えていることがよくわかりました。
平地区の5か所を回り、ヤギとの触れ合いをしてもらって、避難所と小学校に「ヤギのいる学校」を寄贈してきました。
子ヤギを抱いたり、哺乳したりして涙を流して喜んでくれたお年寄りをみると、ヤギの慰問をやってよかったと思います。
<今井明夫先生のメールより抜粋・写真も>
………………

銀の鈴社からの寄贈本も、避難所に山積みされるだけでは、と、読み聞かせのグループなどと連携するなど工夫しながら、心も一緒に届けてくださっています。
寄贈とは別に、絵本『ヤギのいる学校』を、ご協力くださっているところからご購入いただくと、1冊につき500円を義援金へおくります。
ヤギネットワークをはじめとする今井明夫先生のお仲間も、この支援にたくさんご協力してくださっています。
西野真由美

手づくりバッグの途中報告◯西野真由美の社長ブログ

昨日は、手づくりバッグ107枚を仙台へ送りました。
ひとつひとつに、鈴つきのポエムカードを入れて。
仙台の著者、星乃ミミナさんが、やなせたかし先生の特製慰問ポスターと一緒に、被災地の幼稚園や避難所などへ、直接届けてくださるのです。
星乃ミミナさんは、詩人です。
銀の鈴社には、下記2点の詩集があります。
『星空の旅人』(葉祥明 絵 ジュニアポエム56)
『花かんむり』(深沢邦朗 絵  ジュニアポエム78)
お姫様みたいな可愛い詩人ですが、モンゴルや四川省などへ支援活動に行かれています。
今度は、お膝元。
仙台でも、穴のあいたマンションを、修理するのもいつになるか、という状況に、まだまだ続く大きな余震。
そんな中でのご尽力。
本当に感謝です。
殿もまた、ご尽力くださっています。
『みちのくの文学風土』の著者、伊達宗弘さま。
お住まいの登米市は、多くの被災者を受け入れておられるところ。
南三陸町の小学校へも、近々、手づくりバッグを150枚お届けします。
殿のご紹介です。
南三陸町では、まだ学校開設までは無理なので、登米市の廃校を使っての開校準備が始まっています。
複数の避難所などへ分散している子どもたちを、毎日スクールバスで回りながら送迎するそうです。
準備に奔走中の校長先生も、たくさんの支援物資をいただくが、手づくりは珍しいし、こういう実用品はありがたい、と。
殿や姫のご尽力に、そして、手づくりバッグを送ってくださるみなさんに感謝しながら、鈴つくりに励んでいます。
西野真由美

『神宿る島』◯西野真由美の社長ブログ

四国と瀬戸内海を舞台にした、本格的な歴史ファンタジーが誕生しました。
著者の盛重ふみこさんは、古文書をはじめとするさまざまな歴史書、文献から得た知識に豊かな想像力を加味させて、故郷、四国と瀬戸内海を舞台としたファンタジーを創出しました。
おだやかにみえるが、ひとすじなわではいかない瀬戸内海。
その昔、都から百済、新羅、高句麗の三韓(現、韓国)や、宋、斉の国(中国)への、航路の要所としての護衛を任ぜられた一族の、波乱に満ちた決死の物語です。
人の気持ちがわかるようなウミガメや龍が、違和感なく出現する古代を舞台に繰り広げられるファンタジー。
様々な古文書類を調べ、それらをもとにしているとはいえ、これだけの世界を描くには、溢れるほど豊かな想像力がなければ、とてもここまで築きあげることはできないでしょう。
作者の盛重ふみこさんは、80代。
飽くことのない探求心と、豊かな想像力には、身の縮むほどの敬意を覚えます。
最後に収載された、四国と九州に伝わる大きな大きな木の民話も、忘れらない逸話です。
こんな風に、神代の頃から、人は日々を勤しみながら、今に続く歴史を築いてきたんだなあ。
今ある生を愛おしみながら、かつて生き、いのちをつないできた先人たちに思いをはせる一冊としても、オススメです。
西野真由美

手づくりバッグのご報告◯大槌町のみどり幼稚園

葉山の明照幼稚園は、情操教育を大切になさっている幼稚園です。
卒園児への記念品に、銀の鈴社のジュニアポエムを贈ってくださっています。(深謝!)
一人ひとりの本の見返しに、園長先生がメッセージを手書きして。
その明照幼稚園と提携している大槌町のみどり幼稚園が、大きな被害を受けて困っていると知り、明照幼稚園の園長先生が立ちあがりました。
みどり幼稚園の園児たちは、職員に誘導されて全員無事です。
新しく建ったばかりの園舎も、津波にのまれたものの、補修すれば大丈夫。
けれど、みんなを避難させ、最後に残った理事長、園長ご夫妻が行方不明のままなのです。
大槌町は、町長も行方不明のため、支援もなかなかスムーズにいっていないらしい。
明照幼稚園の園長先生からお話を聞いた銀の鈴社のスタッフは、私たちでできることを始めました。
銀の鈴社の本や、Timtamのオモチャ、手づくりバッグの男の子用と女の子用を各100枚。
手づくりの布製お人形を届けてくださる方もいて、それらを明照幼稚園へお届けしてきました。
明照幼稚園では、車を用意して、直接持参するそうです。
みなさんの手づくりバッグは、きっと園児や職員のみなさんに喜んでいただけることでしょう。
西野真由美

銀の鈴の内職◯西野真由美の社長ブログ

心をこめて作られた手づくりバッグは、その心がしっかりと伝わるように届けたい。
手づくりバッグに入れる元気のでるポエムカードには、銀の鈴をシールで貼っています。
バッグの中から、鈴の音が聞こえてくるように。
そこで、短く切った白いリリアンを、小さな銀の鈴に通して結ぶという、今時貴重な内職(?)作業に、自宅で毎日励んでいます。
耳を澄ませてこそ聞こえる小さな鈴の音。
耳を澄ませ、心を澄ませて、また明日へ向かってほしい。
手づくりバッグに添えられたお便りには、よくこんな文章が綴られています。
震災の悲惨な状況を前に、被災地へとんで行くこともできず、募金しかなすすべもないと、悶々とした日々を過ごしていました。
今回知ったこの手づくりバッグの支援は、私にもできるお手伝い。
私がこうして心をこめて作るバッグが、被災者の方々のお役にたつことができるなんて、私の方が助けられました、と。
我が子用の材料を多めに揃えて、お母さんグループで作りました、というお便り。
友人達たちと材料を持ち寄って、久しぶりにミシンをだして作りました、というお便り。
みなさんの心を確実にお届けするために、友人知人、その知人と、次々と輪ががつながっています。
今日も、南三陸町のある小学校の校長先生が、たくさんの支援物質がくるけれど、手づくりは珍しいし、こういう実用品はとてもありがたいとおっしゃっていたそうです。
内職作業も、やりがいがでてきますo(^▽^)o
西野真由美

手づくりバッグの途中報告◯西野真由美の社長ブログ

全国各地から、手づくりバッグが届きます。
幼稚園のお母さん有志や、ばあば三人組など、何人か分をまとめて送ってくださる方も。
ひとつひとつ、ご自分の子どもや孫に作るように、丁寧につくられています。
ほとんどのバッグには、それぞれに手書きのメッセージも添えられています。
想像以上にたくさん送っていただいているので、いろいろな方法で被災者のみなさんへ贈らせていただいています。
例えば、この週末に被災地へボランティアへ行っている「鎌倉子育てネット」の方へも託しました。
昼間は泥すくい。
夕方以降は、読み聞かせや物質配布などのお手伝いをなさるそうです。
現地の状況は、日々刻々と変わっています。
小さなお子さんのいるご家庭は、避難所や被災地から、仕事を得られる他の地域へと避難されている方が多いそうです。
布製の手づくりバッグは、子どもはもちろんですが、ご年配の方にも、軽くて柔らかくて、何よりの品。
心をこめて作られた手づくりバッグは、その心がしっかりと伝わるように届けたい。
食べ物のように傷むものではありませんが、段ボールでただ山積みのまま、置き去りにされるようでは、みなさんの心を届けたことにはならないからです。
いろいろな方にお声をかけて、確実にお届けできるように努めています。
もう少ししたら、そんな状況を写真でもお伝えできると思います。
楽しみにお待ちくださいね。
西野真由美

『さくらが走る』◯西野真由美の社長ブログ

宮田滋子詩集『さくらが走る』(絵 武田淑子、ジュニアポエムNO215)ができました。
ジュニアポエムの6冊目となる本書は、前作『風がふく日のお星さま』(絵 太田慶文、ジュニアポエムNO197)に続く童謡詩集。
収載された40編は、小さなお子さんはもちろん、大人の目にも適う作品ばかり。
歌われることを前提とする童謡は、ことばやリズムの制約を伴います。
子どもの目線を意識するあまり、「子ども騙し」へと傾倒する場合も見受けられるほど。
そんな作品に出会う度に、童謡の世界の難しさを感じています。
でも、『さくらが走る』は違います。
タイトル詩はもちろん、今月のポエムでご紹介している「野道」など、レベルの高い童謡が満載です。
タイトル詩にあわせた表紙絵の美しさも、この詩集の品格をさらに揺るぎないものとしてくれています。
真夏の鉄棒の、やけどしそうなアッチッチの感覚。
「おひさまが
   てつぼうしたんだ」
作品「てつぼう」の言葉は、子どもも大人も、共感できる普遍性を持っています。
タイトル詩の「さくらが走る」は、散り敷いた桜が、風に煽られる様を謳います。
舞い、走る、さくらのように、あなたの心にやわらかな一陣の風をおくってくれる詩集です。
西野真由美

『母です 息子です おかまいなく』◯西野真由美の社長ブログ

糸永えつこ詩集『母です 息子です おかまいなく』(ジュニアポエムNO.214)のご紹介です。
糸永えつこさんの詩集は、『ふしぎの部屋から』(絵 武井武雄、ジュニアポエムNO145)、日本児童文芸家協会新人賞受賞の詩の絵本『はる なつ あき ふゆ もうひとつ』(絵 高見八重子)に続く3冊目。
糸永さんらしいポエジーに富んだ作品が、母と息子の関係から紡ぎ出されている詩集。
 29編の作品は、母です、息子です、おかまいなく、の三つの章に分けられています。
今回のさし絵は、糸永わかこさん。著者の長女です。
子育てが一段落した方は、きっとふむふむと頷きながら。
反抗期の我が子に戸惑っている方には、みんな同じような道を歩いているんだと、そっと抱きしめてもらったような。
そんな風に、共感しながら味わっていただける詩集です。
最後に、著者のあとがきをご紹介します。西野真由美
『母です 息子です おかまいなく』あとがきより抜粋
          糸永えつこ
私の生涯の最高傑作である息子は、現在二十代後半です。
親元を離れ、手さぐりで一人暮らしをしています。
いつも私にくっついていた小さい頃。
ある日突然のように、話をしなくなった十代。
そして十年経った今、私を気遣う言葉を口にするようになりました。
心の解禁を迎えたのだと思います。
同時に、私の今までの思いを、伝えてもよい時期がきたのだとも思いました。
母親と息子の距離は、おかまいなく、くらいが丁度よいのではないかと……。
そんな私と息子とを、やきもちも焼かず、“おもしろい”と、ながめて大きくなってくれた娘(姉)が、さし絵を描いてくれました。ありがとう。
ママが大好きなあなた。と、おかあさん。
今、まさに反抗期まっただ中のあなた。と、おかあさん。
いつの間にか“おふくろ”と呼んでいるあなた。と、おかあさん。
同じ思いを感じていただけましたら、しあわせです。

新しい本のカタログできました◯西野真由美の社長ブログ

新しい本のカタログできました◯西野真由美の社長ブログ
新年度が始まっています。
できたての新しい本のカタログを、全国の書店さんへ、毎日発送しています。
各書店のご担当者様に、お取引している公共図書館や学校図書館の数を伺い、必要なカタログ部数を伺っての発送です。
新しい本のカタログには、銀の鈴社で在庫している殆どの本を収載することができました。
念願のカタログです。
銀の鈴社 創業25年を記念して、「復刻版 ジュニアポエム 声の詩集CD」プレゼントもはじめました。
今年は、谷川俊太郎さん、新川和江さん、吉田瑞穂さんの声の詩集。
教室や図書館の読み聞かせに。
ポエムの素晴らしさを、詩人の自作朗読を通して、五感すべてで感じてほしい。
ポエムの出版社として、願いを込めたプレゼント企画です。
東日本大震災。
被災地の映像が目に、心に焼きついて、前を向きにくくなっている人々に。
ポエムで心をゆっくりほぐして、新たなる一歩を踏み出して行きましょう。
新しい本のカタログは、トップページ下からもご覧いただけます。
ご希望の方には、順次お送りしますので、ご連絡くださいませ。
なお著者のみなさまへは、書店発送が一段落してからお送りさせていただく予定です。
西野真由美

心と物を届けるために◯西野真由美の社長ブログ

心と物を届けるために◯西野真由美の社長ブログ
東日本大震災支援、小さな会社ですが、小さいなりにがんばっています。
手作りバッグや、本の支援。
ご自身も被災されながら、移動図書館を準備しているという方や、理事長、園長ご夫妻が行方不明の幼稚園への支援など。
そこの園児は先生方の誘導で全員無事。
最後まで残っていた責任者のご夫妻が、津波にのまれてしまったそうです。
コツコツと、でも確実にと動いていると、思いがけない大きな流れに合流することもあります。
善意が波紋のように広がって、小さなせせらぎが、いつのまにか、大河になっていくように。
でも、大きいことは、例外をつくれない、ということでもあるんですね。
確かに、例外へ対処するのは手間がかかるし、効率の悪いことなのだから、いたしかたないことなのでしょう。
小さな会社で、臨機応変の小回りだけが取り柄のように、それでも、後悔のないよう、前を向いて歩いてきました。
世の中って、難しいなぁ。
つい、ため息をつきそうになるけれど。
いやいや、まだまだ。
ひとしずくの水でさえ、時間をかければ、岩をも穿つことがある。
「ため息をつくとね、幸せが逃げちゃうんだって」
かつて幼い息子に言われてから、ため息をご法度にしてきた私です。
小さいなりのチョコチョコ一歩でも、俯かないで進んで行こう!
誕生日を目前に、あらためて心の鈴をふりながら、その鈴の音に耳を澄ます私なのでした。
西野真由美

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