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銀の鈴社は、〈花や動物、子供たちがすくすく育つこと〉を願って活動しています

『子どものための少年詩集2011』◯西野真由美の社長ブログ

『子どものための少年詩集2011』ができました。
今回は、166篇を収載。
個人詩集にはない、アンソロジーならではの面白さ。
それは万華鏡のように、ページを手繰るたびにまったく異なる新しい世界を感じられること。
昨年から始まった、本になる前、校正刷りの段階で子どもたちに読んでもらい、好きな3篇をえらんでもらうという試み。
今年はパワーアップして、102人の子どもたちにご協力していただきました。
編集委員が選んだ優秀作品賞は、小野浩さんの「勇気」。
「勇気」は、子どもたちからも人気のあった、方言がピリリと効いた詩です。
小野浩さんの故郷は、鹿児島よりの宮崎県だそう。
祖父から聞いた、少年たちの儀式のことを思い出しました。
祖父の故郷、鹿児島では、桜島まで泳いで往復するのが、一人前の男としての証だったとか。
怖くて震える祖父に、父(曾祖父)の「ひっとべー!」の一声が背中を押したと。
まさに、小野さんの作品「勇気」の世界です。
来年版でも、刊行前に子どもたちに読んでもらって、好きな3篇を選んでもらう予定です。
ネットを活用した方法も検討中。
お問い合わせは、銀の鈴社までお気軽にどうぞ。
西野真由美

『子どものための少年詩集2011』優秀作品賞

本年度も全国各地より多くの作品が届きました。どうもありがとうございます。
これから全国の公共図書館や小・中・高校の学校図書館などに旅立っていきます。
今回も編集委員の方々の選考により、優秀作品を選定していただきました。
今年の優秀作品賞には、5点を獲得した小野浩さんの「勇気」が選ばれました。
おめでとうございます。
優秀作品賞受賞者には、銀の鈴社より表彰状と記念品を贈呈させていただきます。
今年も神奈川県内の子どもを中心に『子どものための少年詩集2011』の中から「心に残ったポエム」を1人3作品まで選んでいただいき、その集計結果を小社のギャラリーにて発表させていただきました。
今年からは校正刷りの段階で各学校にご協力をいただきました。感想や結果報告などを「銀鈴ポエム通信第30号」に載せておりますので、是非ご覧くださいませ。この活動は『子どものための少年詩集』を読む現代の子どもたちの声を、少しでもみなさまにお届けしたいと考え実施しております。
来年も子どもを対象にした「心に残ったポエム」を予定しておりますので、ご協力いただける学校は銀の鈴社までご連絡お願い致します。

銀の鈴サロンお話会「いまポエムにできること」◯西野真由美の社長ブログ

10月16日(日)の午後から、ポエムを語り合うお話会を行いました。
ご近所の方、東京や埼玉、そして大阪からも参集してくださいました。
午前中、ギャラリーを訪れた方に、午後のお話会をご説明したところ、ぜひ参加したいという方が次々といらしてくださって。
ギャラリーでは、できたての『子どものための少年詩集2011』と、校正段階で読んでもらい、好きな作品3点を選んでもらった102人の子どもたちの感想も展示。
今回の優秀作品賞「勇気」の作者、小野浩さんもきてくれたので、授賞式も行い、賞状と記念品も直接お渡しできました。
当日参加の中には、小学校4年生の女の子まで!
詩人はもちろん、介護の仕事をなさっている方、学校や幼稚園などで、語り読みをなさっている方など。
20人近くまで参加者が増えましたが、ひとつテーブルを囲んで、ポエムへの想い、ポエムの可能性など、夏のように暑い凝り、熱く語りあうことができました。
西野真由美

宇梶静江さんからいただいたエナジー◯西野真由美の社長ブログ

今日は古布絵作家で詩人、エッセイストの宇梶静江さんから、濃密な時間をいただきました。
東京駅の地下、ギャラリー八重洲で、開催中の宇梶静江さんの古布絵展へ行って来ました。
ギャラリー入口で出迎えてくれた、大きな島梟の古布絵。
古布と刺繍へ一針ごとに込められた渾身の祈りが、島梟の赤い目からほとばしります。
アイヌに伝わる美しい独特の刺繍や、アイヌに伝わるお話の絵本。
東日本大震災のすぐ後、3/14と3/18にうまれたという
二つの詩。
それらに囲まれながら、ご紹介くださった方や銀の鈴社の編集長とともに、宇梶さんのお話を伺いました。
アイヌは、一滴の水もつくれないから、一滴の水も汚さない。
お父様の言葉だそうです。
森羅万象に神を感じ、畏敬の念をもって自然に対してきたアイヌの人々。
それは、八百万の神が活躍していた古事記の世界とも通ずるのではないかしら。
生かされている命への感謝は、自然、地球、そして宇宙、神とでも表現するしかないような、大いなるものへの畏敬の念へと連なってゆく。
人間の傲慢さが招いたといえる今の惨状を前に、謙虚に自然の声を聞く姿勢の尊さを。
最終日を明日に控えて、連日皆勤賞という宇梶さん。
人生の大先輩、宇梶静江さんからいただいたエナジーは、静かにじんわりと、隅々まで沁みてくるようでした。
西野真由美

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